久々のメディア対応でジェームズ・ハーデン「今ここにいることに集中」

Michael C. Wright, NBA.com

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12月16日(日本時間17日)、サンアントニオ・スパーズに112-98で勝利したプレシーズンデビューの翌日、ヒューストン・ロケッツのジェームズ・ハーデンがようやくメディア対応を行なった。しかし報道されているトレード要求に関して詳しく言及することはなかった。

まだトレードされたいという気持ちがあるのか具体的に問われたハーデンは、「今はここにいることに集中している」と答えている。

「今日は良かった。昨日はバブル以来にプレイできたということでとても良かった。あまり5対5ができていなかったけど、久しぶりにしては良かった」。

ハーデンは前日の試合に21分出場し、フィールドゴール10本中3本成功の12得点に加え4アシスト、3リバウンド、2スティールを記録。元MVPと新加入のジョン・ウォール、デマーカス・カズンズ、クリスチャン・ウッドで構成される新生ロケッツに期待を持たせる活躍を見せた。

ロケッツのスティーブン・サイラス新ヘッドコーチはハーデンのデビューが「とても意味あるものだった」と述べ、「関係値を作り続けている」と話した。

ハーデンは12月8日(同9日)にロケッツのトレーニングキャンプに合流したものの、新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で6日連続陰性を出すことを条件に14日(同15日)までチームと練習することができなかった。同理由でシカゴ・ブルズと行なわれたプレシーズン最初の2試合は欠場している。

契約はまだ2シーズン残っており、2022年はハーデンがプレイヤーオプションを保持している。ハーデンがメディア対応を行なったのは9月にロサンゼルス・レイカーズ相手に5試合でプレイオフ敗退を喫して以来のことだ。ロケッツのチームメイトがトレーニングキャンプに参加しているなか、自身はラスベガスへ遊びに行き、アトランタでラッパーのリル・ベイビーの誕生日パーティーに参加していた写真をインスタグラムに投稿していたのがチームへの何かしらのメッセージだったのか問われたハーデンは「トレーニングしていただけだ」と答えた。

さらにハーデンはトレードを要求しているという噂と、自身がチームに残るかどうかが不透明なことがチームにとって大きな雑音になっているのではないかという質問も、明確に答えることを避けた。

「僕がここに来てから、それについて特に何か話し合いがあったわけではない」と、ラファエル・ストーン新ゼネラルマネジャーとまだ話していないというハーデンは説明した。

「ロッカールームにいる選手とコーチングスタッフたちは、今季に向けて準備することに集中している。それが重要なんだ」。

ウォールは15日(同16日)の試合後に、この状況について具体的にハーデンと話してはいないと発言している。カズンズも同様で、「結局これはビジネスだからね」と話す。

「本人が私生活やキャリアにとって最適だと思うことをやるのであれば、それはリスペクトする必要がある。正直、ハーデンとはそれについて話していない。僕が何か言える立場ではないと思っている。彼自身が決めることだ」。

ハーデンがトレードを希望しているという噂が最初に出回り始めた時、サイラスHCは「少し距離を置かせたい」と発言していたものの、彼がトレーニングキャンプに合流すればチームのためにしっかりとプレイしてくれるという自信を見せていた。

しかしハーデンの状況について、サイラスHCは慎重に語るスタイルを続ける様子で、「コート上で何がベストかについて考えることに集中している」と述べた。

「彼が私を信頼してくれているかどうかに関しては、問題なさそうだ。何度かバスケットボールについて話し合った。(メディアから)色々と質問されることは理解できる。しかし答えはいつもつ一緒で、私がジェームズの代わりに答えることはできない。彼が何を考えているのか、何を考えていないのか答えることはできない。そのために彼もメディア対応をやっている」。

しかしハーデンのメディア対応で明らかになったことは少なかった。

それでもサイラスHCは、ハーデンのプレシーズンデビューに手応えを感じているようだ。

「質問は理解できるが、私がやるべきことは、彼のコート上での才能を最大限に活用する方法を考えることだ」とサイラスHCは話す。

「どうすれば彼が活躍しながらも、周りも良いプレイができるようになるか。そこに集中することで物事をシンプルにしたい。他のことまで気にし始めると、重要なことがないがしろになってしまう。もちろん彼が何を考えているのかはっきりするのは、全員にとって良いことだろう。しかし現実は、毎日状況は変わる物だ。毎試合状況は変わっていく。以前も言った通り、私の仕事はこのチームをコーチすることで、選手たちが正しい形で取り組めるようにすることだ。チームのスピリットも重要になってくる。昨日の試合の感じからすると、チームのスピリットは良好だと思う」。

原文:Rockets star James Harden: 'I'm focused on being here' by Michael C. Wright/NBA.com(抄訳)


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