クリッパーズのジェームズ・ハーデンが移籍後初のフィラデルフィア帰還 76ersファンからブーイング

坂東実藍 Miran Bando

Brendan OSullivan

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3月27日(日本時間28日)、ロサンゼルス・クリッパーズのジェームズ・ハーデンが10月のトレード以降で初めてフィラデルフィアでの試合に臨んだ。

「兄弟愛の街」で知られるフィラデルフィアだが、76ersファンはハーデンの帰還をよく思わなかった。

試合前の選手紹介でハーデンの名前が呼ばれると、観客からは不満の声が寄せられている。

試合はクリッパーズが108-107で勝利した。ここでは、ハーデンの反応や試合終盤に対する76ers陣営の反応についてまとめる。

ジェームズ・ハーデンがトレード後初のフィラデルフィア帰還

ハーデンは2023年夏、76ersとの3560万ドル(約53億7560万円/1ドル=151円換算)のプレイヤーオプションを行使したのちにトレードを要求した。バスケットボール運営部代表のダリル・モーリーとの間の騒動を経て、10月にクリッパーズにトレードされている。

移籍後初のフィラデルフィア帰還を前に、ハーデンは76ersファンの反応について考えることはなく、自分とクリッパーズはプレイオフ進出に集中していると話していた。クリッパーズは45勝27敗でウェスタン・カンファレンスの4位につけている。

3月25日(同26日)、ハーデンは「分からない。気にしていない」と話していた。

「僕がフィラデルフィアのことを心配する以上に、僕たちにはもっと大きな問題がある。分かるだろう?」

そして試合後、ひざのケガで欠場中の元チームメイトのジョエル・エンビードと話したか、そしてモーリーとの和解の可能性があるか問われると、ハーデンはどちらにも簡潔に「ノー」と答えている。

 

ケリー・ウーブレイJr.とニック・ナースHCは判定に不満

一方、試合は最後に物議を醸し、76ersのウーブレイJr.とナース・ヘッドコーチが審判団に不満を表した。

残り5秒でウーブレイJr.はレイアップを狙うが、カワイ・レナードにブロックされる。ジャンプボールとなり、76ersはポゼッションを手にしたが、再びウーブレイJr.がブロックされた。

ウーブレイJr.はどちらのプレイでもファウルがあったと審判に主張していたようだ。試合後、審判団に向けて下品な言葉を用いたところがカメラに収められている。

試合後の会見で、ナースHCは最後のプレイについて、「確実にコンタクトがあったと思う」と話した。

「とにかく(ファウルの)コールをするのに十分なコンタクトだったと思う」

原文:James Harden booed in Philadelphia return: Explaining chilly reception, controversial ending in Clippers-76ers(抄訳)
翻訳:坂東実藍

坂東実藍 Miran Bando

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。

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Brendan O'Sullivan is an editorial intern for Sporting News, joining in 2024. He previously worked at Newsday on Long Island, New York after graduating from Quinnipiac University.