ブルックリン・ネッツは12月17日(日本時間18日)、リーグの安全衛生プロトコルによりロスターの欠場が相次ぐ中、オールスターガードのカイリー・アービングを遠征試合のみ出場させる形でチームに復帰させることを発表した。
その発表を受けてまもなくアービング自身も安全衛生プロトコル入りしたが、28日(同29日)にプロトコルから外れた。
そして29日(同30日)、アービングは練習施設のコートに復帰。プレシーズンのサンディエゴ遠征以来初めて、チームと行動を共にすることになった。
They’re back. KD & Kyrie. pic.twitter.com/eIoyIO87NZ
— Complex Sports (@ComplexSports) December 30, 2021
アービングが復帰する直前、ジェームズ・ハーデンは『ESPN』のマリカ・アンドリュースとの対談で、アービングが復帰した際に何を期待するかなど、様々なトピックについて話している。
「カイリーが戻ってきたらどうなるかはわかっている。エリート集団になるよ。これまでにない最高の選手が3人揃うんだ」。
「もちろん、僕らとしては彼に全試合に出てほしい。でも、それはあとで考えればいい。とにかく彼が一緒にいて、彼の気力とエナジーが感じられればいいんだ。彼のスキルと才能ももちろんだけど」。
昨シーズンの13試合目にハーデンをトレードで獲得したにもかかわらず、ハーデン、ケビン・デュラント、アービングのビッグスリーが揃ってネッツとしてレギュラーシーズンに出場したのはたったの8試合しかない。
その後このトリオは、2021年NBAプレイオフ第一回戦のボストン・セルティックスとの全5試合に出場し、1試合平均85.2得点、フィールドゴール成功率53.1%、3ポイントショット成功率45.2%という恐ろしい数字を叩き出した。それは、イースタン・カンファレンス準決勝のミルウォーキー・バックスとの第1戦でハーデンが負傷し、続く第4戦でアービングが負傷し、第5戦にハーデンが復帰するまで続いた。
その結果、このスーパースター・トリオが一緒にプレイしたのは合計13試合(イースタンカンファレンス準決勝第1戦でハーデンが出場した43秒を含めれば14試合)しかない。3人がプレイした時の成績は10勝3敗だ。
しかし、アービングが練習に復帰したことで、ネッツのスター選手3人が再び一緒にコートに立つ姿が見られる日が近づいている。
『New York Post』のブライアン・ルイスによると、アービングは最初の練習後に「昨夜はほとんど眠れなかった」と話したという。
「なんていうのか、とにかく試合に出たときに、選手として以前と同じようにプレイしたいからね。・・・心臓はドキドキするし、緊張するだけじゃなくて、またバスケットボールに触れること。この時をずっと待ってたんだ」。
アービングはまた、復帰第一弾になる可能性のある1月5日(同6日)のアウェイでのインディアナ・ペイサーズとの一戦への興奮にも触れている。
「厳しさが増していることはもう受け入れたけど、オブラートに包んだ言い方はできないんだ。ただ今は、最初の試合を楽しみにしているよ。それが5日だろうとその後だろうとね」。
もしもアービングが1月5日(同6日)のペイサーズ戦に出られない場合には、次の遠征試合となる1月12日(13日)のシカゴ・ブルズ戦に出場することはほぼ確実だろう。
原文:Nets star James Harden on Kyrie Irving's return: 'It's going to be elite. Like, you got three of the best to ever do it' by Kyle Irving (抄訳)