なぜジェームズ・ハーデンは味方を邪魔した? カワイ・レナードのショットをブロックしようとした理由

Jacob Camenker

坂東実藍 Miran Bando

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ロサンゼルス・クリッパーズは、直近の5試合で4敗という状況で3月20日(日本時間21日)のポートランド・トレイルブレイザーズ戦に臨んだ。

クリッパーズが116-103でブレイザーズに勝利したこの試合で、カワイ・レナードが3ポイントショットを放った際、チームメイトのジェームズ・ハーデンがショットを阻もうとする場面があった。

チームが21点をリードしていた第3クォーター残り4分強、ハーデンはコーナーでワイドオープンだったレナードにパス。レナードはやすやすと3Pを放てると思われた。

だが、パスを出したハーデンがなぜかコーナーに向かい、ショットを放つレナードの眼前に手を出したのである。

当然、多くの人が不思議に思った。ハーデンがレナードに対して守備をした目的はなんだったのか。試合後の会見で問われたハーデンが理由を明かしている。

ハーデンは「このチームに何か興奮をもたらそうとしたんだ」と話した。

「ここ数週間の僕らはもやもやしていたと思う。どのチームも経験することじゃないかな。だから、とにかくエナジーを生み出そうと、チームに大きな活気をもたらそうとしたんだ。彼のショットが決まっていたらもっと良かったかもしれないけど、笑えるような、何かしらの興奮を与えたんだよ」

ただ、レナードはハーデンの行為をあまりよく思わなかったようだ。3Pが決まらず、憤慨した様子を見せていた。

第3Qでのこの行為は、ハーデンにとってあまり良い印象とならない。勝利を確信していたのかもしれないが、現在のNBAにおいて21点差は決して安全なリードではないだろう。ハーデン自身、わりと最近の経験で思い出せるはずだ。クリッパーズは2月28日(同29日)、21点リードからロサンゼルス・レイカーズに逆転負けを喫している。

プレイイン・トーナメントを回避してのプレイオフ進出を目指すクリッパーズは、この件を見過ごすのだろうか。それとも、すべての試合に真剣に取り組むよう、レナードやタロン・ルー・ヘッドコーチがハーデンと話すのだろうか。

原文:James Harden explains why he contested Clippers teammate Kawhi Leonard's shot vs. Trail Blazers(抄訳)
翻訳:坂東実藍

Jacob Camenker

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Jacob Camenker first joined The Sporting News as a fantasy football intern in 2018 after his graduation from UMass. He became a full-time employee with TSN in 2021 and now serves as a senior content producer with a particular focus on the NFL. Jacob worked at NBC Sports Boston as a content producer from 2019 to 2021. He is an avid fan of the NFL Draft and ranked 10th in FantasyPros’ Mock Draft Accuracy metric in both 2021 and 2022.

坂東実藍 Miran Bando

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。