ブランソンがニックスのカルチャーにもたらす変化とは?

Gilbert McGregor

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ジェイレン・ブランソンはニューヨーク・ニックスがまさに思っていたとおりの選手だ。

ニックスがブランソンと4年1億400万ドル(約190億円/1ドル=136円換算)で契約してから10か月も経たないうちに、26歳の彼はイースタン・カンファレンスのプレイオフ・ファーストラウンドでクリーブランド・キャバリアーズを破り、チームを10年ぶりのプレイオフシリーズ勝利へと導いた。

彼だけの功績というには程遠いが、ブランソンはマディソン・スクエア・ガーデンの魅力を取り戻すきっかけになっている。あっけなく終わった2021年のプレイオフとは異なり、今回は本物に感じられる。それはニックスにブランソンがいるおかげだ。

レギュラーシーズン最初の1か月間、ブランソンがいかにニックスの現在と未来のポイントガードとなるべく契約したかを私は考察した。このシーズンの、そしてプレイオフでのブランソンの活躍は、その未来の予定を早めている。

ブランソンは、NBA最大規模のマーケットでのフランチャイズプレイヤーとしての役割をそつなくこなしている。揺るがず、動じない彼の気概はチームメイトにも伝わり、だからこそ、このチームはイースタン・カンファレンス準決勝に進出できたのである。

キャバリアーズとのシリーズで1試合平均24.0得点、5.8アシスト、4.2リバウンドを記録したブランソンは、シリーズ120得点という、ニックスの選手としてのプレイオフデビューで史上最高のひとつとなる成績を残した。この数字は、ディック・バーネットに次いで2番目に多い得点だ。

アイソレーションスコアラーとしてであれ、選手としてであれ、リーダーとしてであれ、ブランソンはニックスの要であることのすべてを受け入れ、ファンと一体となってそのすべてを楽しんでいる。

ブランソンのおかげで、RJ・バレットやジュリアス・ランドルはより自由にプレイできるようになり、ビッグマンのミッチェル・ロビンソンは威力を発揮し、クエンティン・グライムス、イマニュエル・クイックリー、オビ・トッピンといった若い選手たちは自分の力を発揮するためにステップアップした。

そして、ビラノバ大学時代のチームメイトだったジョシュ・ハートとの再タッグは、このチームにとってプラス以外の何物でもない。

実際にブランソンのビラノバ大時代の振り返ってみると、3年生の時には数々の全米最優秀選手賞を受賞し、3年間で2度のNCAAチャンピオンに輝いている。彼のやったことは勝つことだけだと思い知らされるのだ。

彼はダラス(マーベリックス)で勝った。

彼はニューヨーク(ニックス)で勝っている。

ブランソンは10か月前、過去数十年にわたって勝利に恵まれなかったニックスのカルチャーに、彼の常勝ぶりをもたらすことを課された。

たった1年で、ブランソンはすでに、ウォルト・フレイジャー以来となるフランチャイズ最高のポイントガードになったように見える。

ブルンソンがいる今がその時だ。そして、今年はニックスの未来がとても明るいものだということを思い出させてくれる年でもある。

原文:Jalen Brunson's winning ways are changing the Knicks' culture, one playoffs series win at a time
翻訳:YOKO B Twitter:@yoko_okc

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Gilbert McGregor

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Gilbert McGregor first joined The Sporting News in 2018 as a content producer for Global editions of NBA.com. Before covering the game, McGregor played basketball collegiately at Wake Forest, graduating with a Communication degree in 2016. McGregor began covering the NBA during the 2017-18 season and has been on hand for a number of league events.