全体5位でキャバリアーズから指名された新人のアイザック・オコロ「クリーブランドに競争心をもたらす」

JOE GABRIELE/Cavaliers.com

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2020年のNBAドラフトで指名された選手は、通年のように指名直後に大きな歓声で称えられたわけでもなく、大学時代にトーナメントで活躍する機会を得られたわけでもなく、ブルックリンのステージに立ったわけでもなかった。そして、幼い頃からの夢を叶えた感慨にふける時間すら与えられていない。

彼らは、すぐ仕事に取りかからなければならないのだ。

トレーニングキャンプが始まるまで2週間を切った。クリーブランド・キャバリアーズのアイザック・オコロら新人たちは、すぐに競争の中に加わる。クリーブランド・クリニック・コートへと続くオハイオ州北部の道路が、ドラフト全体5位指名を称えるビクトリーラップのコースになる。

先週の金曜日、オコロの入団会見が行なわれた。その手には、来月下旬に開幕するNBA新シーズンで彼が着用する35番のジャージーがあった。

入団会見にはキャブズの球団職員全員が参加したわけではなかったが、指名直後に高級車のレンジローバーを彼にプレゼントした両親の姿はあった。

オコロは「(自分の成長に)両親が大きく関係している」と、淡々とした口調で語った。

「両親はいつだって僕の味方でいてくれたし、道徳観を与えてくれた。正しいこと、間違ったことを教えてくれた。両親の教えがあったからこそ、今の自分がある」。

精神的にも大人で、チームを第一に考える性格のオコロは、今年のドラフトにエントリーした選手の中で最も優れたディフェンダーと評価されている。オーバーン大学での1年でオールサウスイースタン・カンファレンス・セカンドチーム、同カンファレンスのオールフレッシュマン、オールディフェンシブチームにも選出された。

レブロン・ジェームズのファンだというオコロは、大学時代にジェームズと同じ23番のジャージーを着用していた。彼が以前から試合をチェックしていたチームに今も所属しているケビン・ラブは、オコロをクリーブランドに歓迎した。ラブ以外にも、ダリアス・ガーランド、アンドレ・ドラモンド、そして同じアトランタ出身のコリン・セクストンからも歓迎された。

オコロは、セクストンについて「昔から知っている間柄」と会見で述べた。

「初めて彼と対戦したのは、僕が高校1年のときで、彼が3年生だったと思う。かなり激しい試合だった。彼のチームが勝ったけれど、もう一度対戦していたら勝てていたと思う。これからは同じチームで、毎日のように彼と競い合う。僕たちは、いつだってバトルする間柄」。

198cm、102kgのオコロは、ドラフト対象選手の中で最も爆発力のある選手の一人とも評価されている。オフェンスに関してはまだ完成されたわけではないが、それでも昨季はチーム最多の得点を記録。また、プレイメイクの技術も過小評価されている。しかも、来年の2月に20歳の誕生日を迎えるという若さだ。

来月の開幕に向けて、オコロはまもなく新たなチームメイトと練習を開始する。

「ここで経験できることを楽しみにしている。チームのベテランたちから色々と学びたい」と、オコロは笑顔で語った。

「試合のペースについて学ばないといけない。コート上で焦ってプレイするのではなく、落ち着いてやらないといけない」。

昨季のオールスターブレイク後からキャブズの指揮を執るようになったJB・ビッカースタッフ・ヘッドコーチは、オコロの才能を引き出したいと話した。

「時間をかけて育てていく。期待されるのは初めてではないはずだ。彼を育てるプランを立ててやっていく」。

「私たちの仕事は、彼を成功に導くこと。彼の仕事は、そのために努力すること。これら2つのコンビネーションにより、彼は素晴らしいスタートを切れる。そして、私たちが期待しているような選手になってくれる」。

オコロは、クリーブランドの気候に関してセクストンからアドバイスを受けたようで、こう述べた。

「彼とは長い付き合いになる。彼とは、お互いにクリーブランドにエネルギーだったり、競争心をもたらそうと話したばかり。アトランタとクリーブランドでは気候が大きく異なる。アトランタで着るような薄いジャケットしか持ってこなかった。ダウンジャケットや、冬物のコートを持ってこなかったから、洋服も変えないといけないね」。

原文:Isaac Arrives by Joe Gabriele/Cavaliers.com(抄訳)


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