カイリー・アービング、ヤニス・アデトクンボのフリースロー試投数増加に困惑「どんどんおかしくなっている」

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イースタン・カンファレンス・セミファイナルでミルウォーキー・バックスと対戦しているボストン・セルティックスは、シリーズ第3戦まで、ヤニス・アデトクンボに多くのフリースローを与えてしまっている。セルティックスのカイリー・アービングには、第4戦以降の判定に関して言っておきたいことがあった。

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アデトクンボは、バックスが123-116で勝利した第3戦で、22本ものフリースローを与えられ、16本を成功させた。試合を重ねるごとにラインに立つ回数が増えているアデトクンボは、第3戦を終えた時点で合計50本もフリースローを放っている。アービングは、この状況を「どんどんおかしくなっている」と表現。第3戦で12本のフリースローを与えられたアービングは「試合が止まってしまっている」と、苦言を呈した。

「第4クォーターだけではなくて、同等の数だけフリースローを与えてもらいたい。審判も、僕たち選手も難しい仕事を抱えている。この場で、文句を言うことだってできるんだ。(バックスのフリースロー試投数との)差は理解している。もちろん、判定に関してだけ主張するつもりはない」。

「(アデトクンボが)平均何本のフリースローを獲得しているかはわかっている。彼は、リーグの素晴らしい選手。彼がどれだけゴールに向かっている選手か、それに相手と接触しているかも理解している。それと同時に、自分たちがどれだけゴールに向かっているか、それに相手と接触しているかも理解している。それなのに、第3Q残り8分から相手にボーナスを与えられてしまったら、あまりにもショックだ」。

「次の試合では判定について何も言うつもりはない。もっと良い守備をするけれど、驚くような判定がないようにしてもらいたい」。

たしかにアデトクンボはフリースローを多く与えられているものの、チーム全体のフリースロー数を比較してみると、そこまで差がないこともわかる。第3戦では36-32、第2戦ではアデトクンボに与えられた18本を含めても、31-27でバックスが若干数上回っただけだ。

ただ、第1戦ではバックスが24-8で大きく差をつけたが、同試合でのアデトクンボはフィールドゴール21本中7本に封じられ、フリースロー試投数もわずか10本だった。アデトクンボを抑えたセルティックスは、シリーズ初戦に112-90で勝利している。

しかし、アデトクンボは、今シリーズを通してアグレッシブに攻め続けている。第3戦までを終えてFGを49本放っているが、そのうちの37本はペイント内でのものだ。この特徴は第3戦で顕著に見られ、試合を通して放ったFG13本中12本がリム周辺での試投だった。

これを知っていたからこそ、セルティックスのブラッド・スティーブンズ・ヘッドコーチは、第3戦の判定について聞かれても、多くを語らなかったのだろう。

「私は判定に不満はない」と、スティーブンズHCは語った。

「ほかにもっと良い形で対応しないといけないことが多い。自分たちにできることだけに集中している。それが肝心なことだ」。

原文:Irving complains about Antetokounmpo free throws by NBA.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ