レイカーズが成功するための鍵となる健康、犠牲、共通目標

Benyam Kidane

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2021-22シーズンに臨むロサンゼルス・レイカーズは、最も経験豊富なチームのひとつだ。ロスターのオールスター選出回数は合計57回。将来の殿堂入り候補たちがそろう。

NBAで最も年齢が高いチームとあり、オフシーズンはソーシャルメディアで冗談も飛び交った。レブロン・ジェームズですら、メディアデーに「僕らの年齢に関する話は笑ってしまうね」と話している。

「いくつかのジョークやミームは、とても面白かったよ」。

このグループの経験値に疑いはない。だが、36歳のジェームズ、32歳のラッセル・ウェストブルック、37歳のカーメロ・アンソニー、35歳のドワイト・ハワードとラジョン・ロンド、33歳のディアンドレ・ジョーダン、36歳のトレバー・アリーザといったベテランに、28歳のアンソニー・デイビスも負傷に苦しんできたことを考えれば、82試合のレギュラーシーズンを通じて健康を保つことが第一歩だ。

ジェームズは「もちろん、最終目標は優勝だ。そしてそのためには、まず健康であることが一番なのも当然だね。僕たちはまたお互いにできる機会を得られて興奮している」と話した。

昨季のジェームズは足首の負傷でプレイオフの前に27試合を欠場した。だが、現在は完全に健康となり、自身5度目の優勝に向けて準備しているそうだ。

ジェームズは「足首は100%に戻った。素晴らしい状態でトレーニングキャンプに臨める」と述べた。

「コートに戻ってきて、とてもワクワクしているよ。肉体を鍛えるためにやってきたことは自覚している。それをコートで出していきたい」。

同じく昨季はケガを負い、レギュラーシーズンで36試合出場にとどまったデイビスは、健康に関してジェームズと同じ見解を示している。

デイビスは「感じは良い」と話した。

「オフシーズンに素晴らしいトレーニングができた。強化トレーナーと普通のオフシーズンのルーティンに戻ったんだ。だから、100%健康と感じているし、準備はできているよ」。

これまで主にパワーフォワードとしてプレイしてきたデイビスだが、ハワードとジョーダンが加入したにもかかわらず、新シーズンは5番としての機会が増え、体への影響が増すと予想している。

デイビスは「センターでプレイすると思っている。どうなるかは分からないけど、フランク(ボーゲル・ヘッドコーチ)と何度か話して、そういうプランなんだ」と述べた。

「今のところは何も決まっていないけど、僕たちはどうなるかを見たいと思っている。僕は問題ないよ。もちろん、試合によってはドワイト(やジョーダン)たちがセンターで先発するだろう。でも、僕は自分がセンターでプレイすると思っている」。

ウェストブルックとジェームズのように、ボールを支配する選手が2人一緒にプレイすれば、それぞれに適応が必要となる。だが、オフシーズンのワークアウトや、夏にコートで一緒にトレーニングしてきたことで、ウェストブルックはジェームズとのコンビが「うまくいくはずだ」と話した。

ウェストブルックは『ESPN』で「レブロンは誰よりも優勝に必要なことを知る」と述べている。

「僕(やデイビス)も含め、お互いに犠牲を払わなければいけないことや自分の責務は分かっている。チームのために、優勝する方法を見つけるために、だ。それが最終目標となる。だから、それまでに気をそらすことはできない」。

また、ウェストブルックは「安定している歴代で最も偉大な選手のひとりとプレイするのは助けになる」とも話した。

「『このリーグで可能なことはすべて成し遂げた。彼と一緒にプレイできて幸運だ』と言えるように、もっと集中していくために、準備していくために、助けとなる。ここで一緒に成し遂げられることを楽しみにしているよ」。

ウェストブルックの加入は、昨季ペースがリーグ21位だったレイカーズが大きく必要としていたテンポの向上につながるはずだ。

ジェームズは「彼はすぐに僕らのペースを上げてくれる」と述べた。

「彼のペースはいつもトップ5だ。彼がどのチームにいても、速攻につなげられる。守備が整う前に早く得点できる」

「でも、彼はまったくのプレイメーカーでもあるんだ。彼のプレイであまり話題にならないのが、以下に素晴らしいパサーかということ。みんなリバウンドや得点とかに注目するけど、彼のパスや味方を伸ばす力はあまり話に出てこない。彼がチームメイトになって、僕らはそれを楽しみにしている」。

オフシーズンのレイカーズで話題になったのはウェストブルックの加入だが、彼らはロンドやハワードといった馴染みの選手たちも復帰した。2020年の優勝に貢献した選手たちだ。ジェームズと親友のアンソニーがNBAキャリアでようやく初めてチームメイトとなったことも注目される。

『The Undefeated』で、アンソニーは「いつも冗談めかして話していたんだ。『僕らが一緒にやったらクレイジーだろうな』ってね。でも、お互いのキャリア、道のりから、この段階で実現するものだったんだろうね」と話した。

「僕は20年にわたって優勝することを考えてきた。ずっと同じ考え方だった。今は、このチームになり、こういう状況となって、僕たちは本当に一定のレベルで競うことを楽しみにしている。エキサイティングだよ」。

原文:Health, sacrifice, and a common goal: Los Angeles Lakers' keys to success(抄訳)


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Benyam Kidane

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Benyam Kidane is a senior NBA editor and has been covering the league for The Sporting News since 2016. In his spare time you can find him watching Allen Iverson highlights on repeat.