新天地キングスでプレイオフ進出を目指すハリソン・バーンズ

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ハリソン・バーンズはサクラメント・キングスに加わるずっと前から、キングスの勝利のレシピに気づいていた。ペース、効率、そして自己犠牲だ。

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バーンズは「キングスのプレイスタイルは速くて自由だ」と述べた。

「自分も速くて自由なプレイをし、ボールを動かして、守備でも競っていこうとしている。チームを勢いづかせることができるのを願っているよ」。

加入してまだ2試合にしか出場していないが、バーンズはそれらをすべて満たし、自身とチームの強みを強調する補完的役割を担っている。そして、彼のようなタイプが現在のNBAで欠かせない選手であることを示している。

スモールフォワードとパワーフォワードの双方でプレイできるバーンズについて、デイビッド・イェーガー・ヘッドコーチは「多才な選手だ」と述べた。

「クオリティーに満ちた選手だよ。彼を動かして、少しチェスみたいにプレイすることができる。攻撃で違いとなるマッチアップを見つけることができるんだ」。

今季のバーンズは3ポイントショットを打つ割合が過去最多の43.8%で、そのうち38.5%を成功させている。1試合平均で6本以上の3Pを放つフォワードの中では4位の数字だ。

バーンズは「NBAがよりスペースや3P、速いペースを使うプレイになっていることは確かだ」と話している。

「僕はそれに適応しようとしているだけだよ」。

バーンズがコートに立っているときのキングスは、100ポゼッションあたりで相手を9.9得点上回っている。2月8日(日本時間9日)のマイアミ・ヒート戦では、彼がプレイした後半の18分間でプラス12得点をマークした。

2016-17シーズンのバーンズは、8~16フィートのショット成功率が46.4%と、リーグ有数の中距離シューターだった。昨季は16~24フィートのショット成功率が43.8%。ラマーカス・オルドリッジやアンソニー・デイビスといったオールスター選手たちを上回り、200本以上を放ったフォワードの中で5位だった。

自らの役割について、バーンズは「常に変化している」と話す。

「異なるポジションをたくさんこなしてきた。いろいろ学ばなければいけなかった。だけど、それは良かった。あらゆる面を鍛えていくことができたし、次のステップを踏み続けるのが楽しみだ」。

攻撃のレパートリーが進化しているだけではない。バーンズは守備でも信頼のおける選手で、サイズを考えればリバウンドも良く、複数のポジションで相手をスローダウンさせてきた。

バーンズは「NBA入りしたときにアシスタントコーチの一人から、ドラフトにいた選手で最も守備がダメだと言われた」と振り返る。

「新人時代の最初の2週間は守備の練習しかしなかった。だから自分の守備をすごく誇っているし、その点でチームを助けようとしている」。

バーンズがいるときは、100ポゼッションあたりで相手に許したのが90.1得点。彼がベンチに座っているときと比べ、13.2得点も少ない。

リーグを代表するシューター相手でも、例えばゴールデンステイト・ウォリアーズのケビン・デュラントとマッチアップした3試合では、1試合平均で3P成功率を28.6%に抑え、1ターンオーバーを強いている。

26歳でこれから全盛期を迎えるバーンズだが、すでに優勝経験があり、プレイオフの64試合に出場している。彼や同じ新顔のアレック・バークスを除けば、キングスでポストシーズンを経験しているのはネマニャ・ビエリツァのみ。リーグ有数の若いチームにとって、バーンズの豊富な経験とリーダーシップは重要だ。

バーンズは「毎日の習慣を発展させ、正しい準備ができるようにすることが大切だ」と述べた。

「試合に勝ち、自分より大きい何かの一員でいると、毎日仕事に出かけ、隣の人のために犠牲を払うことにワクワクするものだと思う。このグループには、ポストシーズンに進み、さらに勝ち上がっていくチャンスがあると思うんだ。それは特別なことだよ。若いグループにはなおさらね」。

バーンズは「コーチ陣や選手たちと話して、勝たなければいけないという飢えが感じられるのは興奮するよ」と、キングスが長年遠ざかっているプレイオフに駒を進めたいと意気込んだ。

「この選手たちはハードにプレイする。それは、若い選手たちにとって集団として珍しいことなんだ。プレイオフ進出を争っているのはエキサイティングだよ。プレイオフを戦っていたベテランとしてはなおさらね。再びその一員でいられるのは特別なことなんだ」。

原文: Harrison Barnes Prepared for Playoff Push by ALEX KRAMERS/Kings.com(抄訳)​


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ