ゴードン・ヘイワードにとって、ボストン・セルティックスでの1年目は、たった5分で終わった。
今夏セルティックスと4年1億2800万ドル(約145億7900万円)という契約を結んだヘイワードは、10月17日(日本時間18日)にクイックン・ローンズ・アリーナで行なわれたクリーブランド・キャバリアーズとの2017-18シーズン開幕戦の第1クォーターに、左足首の脱臼と脛骨の骨折という重傷を負った。
今季残り試合を欠場すると見られているヘイワードは、11月1日(同2日)、自身のブログで負傷した瞬間、その後について振り返った。
ヘイワードは「その瞬間、何かが外れたのがわかった。でも、コートに着地した瞬間は、あまり痛みを感じなかったんだ」と、同日の投稿で綴っている。
「身体を回転させて足を見たら、完全にあらぬ方向に曲がっているのが見えて、その瞬間『これはまずい。非常にまずい』と思った。脳が足の状態を理解した瞬間、とてつもない痛みが走ったんだ」。
担架で同会場のトレーニングルームに運ばれた後、ヘイワードが初めて言葉を交わした人物は、昨季までセルティックスに所属し、今夏キャブズにトレードされたアイザイア・トーマスだった。自身をセルティックスに勧誘した人物としても知られるトーマスについて、ヘイワードは「彼がかけてくれた言葉を完全には思い出せない。でも、僕の回復を祈ってくれたのは確かで、傍で話しかけてくれた。彼が傍にいてくれたんだ。その短時間で、アイザイアがどれだけ素晴らしい人物なのかわかった」と、記した。
ヘイワードは、その後ボストンに戻って手術を受けた。術後、ヘイワードのもとには2017年のシーズンをケガで終えてしまったNFLニューヨーク・ジャイアンツのオデル・ベックハンJr.、ヒューストン・テキサンズのJ.J.・ワットから連絡があったほか、前アメリカ合衆国大統領のバラク・オバマ、コービー・ブライアントからもメールが届いた。また、2014年夏に行なわれたアメリカ代表の紅白戦で重傷を負ったオクラホマシティ・サンダーのポール・ジョージとも連絡を取り合ったことを明かした。
ヘイワードは「自分に連絡をくれたNBAファミリー全員に感謝している。彼らとの家族のような関係が、どれだけ特別か実感した」と言う。
セルティックスの試合をチェックしているというヘイワードだが、当初は気持ちの整理がつかなかった。今は気持ちを切り替え、セルティックスの助けになれることなら何でもするというヘイワードだが、意識は自身の復帰に向けられている。ヘイワードは、ブログで次のように綴った。
「(TD)ガーデンのコートに立って、セルティックスの選手としてレギュラーシーズンのホームデビューを飾る姿を想像し続けている。少し遅れてしまうけれど、日々のリハビリを続けていくことで、それが実現する日が近づく。もうすでに、その瞬間をボストンの皆と共有することを考えているんだ」。
原文:Celtics' Gordon Hayward on gruesome leg injury: 'Immediately I knew something was off' by E.Jay Zarett/Sporting News(抄訳)