カンファレンス・ファイナルで注目すべきウォリアーズのビッグスリー: ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン

Mizuho Nishio

カンファレンス・ファイナルで注目すべきウォリアーズのビッグスリー: ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン image

ゴールデンステイト・ウォリアーズは、強敵ヒューストン・ロケッツを6戦で破って5年連続となるカンファレンス・ファイナル進出を果たした。ポートランド・トレイルブレイザーズと対戦する2連覇中の王者のカンファレンス・ファイナルにおける注目3選手を紹介しよう。

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ステフィン・カリー

Warriors Stephen Curry

コート上のどんな位置からでもシュートを決められる現役No.1シューター。甘いマスクとは裏腹に、相手に止めを刺すようなロングシュートを次々と沈めることから“ベイビー・フェイス・アサシン”と呼ばれている。

カリーの最大の武器はクイックモーションから放たれる高確率の3ポイントシュートだ。ほとんどのNBA選手がジャンプシュートを使っているのに対し、カリーは最高到達点に達する前にシュートを放つジャンピングシュートを使っているためリリースが非常に早い。しかも、カリーは巧みなドリブルでショットをクリエイトする能力も高く、一瞬の隙があればシュート体勢に持ち込める技術を持っているため、彼がボールを持っている間は常にシュートチャンスだと考えて良い。

ヒューストン・ロケッツとのカンファレンス・セミファイナルでは、得意の3ポイントシュートがスランプに陥ったカリーだが(68本中17本成功)、第6戦では後半だけで33得点を決めて(前半は0点)、ケビン・デュラントの負傷離脱で窮地に立たされたチームを救った。

今後もデュラントが欠場もしくは怪我の影響で本来の力を発揮できない場合は、プレイオフにおける3ポイントシュート成功数でNBA歴代1位に輝くカリーがファースト・オプションとしてチームの得点を引っ張る必要があるだろう。

 

クレイ・トンプソン

Warriors Klay Thompson

カリーと共に“スプラッシュ・ブラザーズ”と呼ばれる強力バックコート・デュオを形成するシューティングガード。NBAトップクラスのスコアラーであると同時に、相手チームのエースの得点を封じ込める優秀なウィング・ディフェンダーとしても知られている。

カリーに匹敵するほどのシュート力を持つトンプソンは、ひとたびリズムに乗れば1試合で60得点を決めたことがあるほどの爆発力を持っている。特にキャッチ・アンド・シュートの精度が高く、今年1月8日(日本時間9日)のニューヨーク・ニックス戦では、わずか4回しかフロアにボールを突かずに43得点をマークするという驚異的なパフォーマンスを見せた。

相手チームはトンプソンにできるだけドリブルからのプルアップ・ジャンパーを打たせるようなディフェンスを仕掛けてくるはずだが、ウォリアーズはスクリーン・プレイやトランジション・オフェンスを駆使してトンプソンがフリーでキャッチ・アンド・シュートを打つシチュエーションを演出するはずだ。

身体能力やサイズに恵まれているわけではないがディフェンスにも長けている。トンプソンがどうやって相手チームのエースを苦しめるか、というディフェンスの駆け引きにも注目だ。

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ドレイモンド・グリーン

Warriors Draymond Green

ウォリアーズの強固なディフェンスを支える縁の下の力持ち。無駄なテクニカルファウルなどでチームに迷惑をかけることもあるものの、彼の存在なくして2015年以降のウォリアーズの黄金期は語れない。

身長が201cmとNBAのフォワードとしては低い部類に入る。そのため、2012年のNBAドラフトでは2巡目全体35位にまで順位を下げたグリーンだが、優れたディフェンスのセンスと長いウィングスパン(216cm)を武器に、スモールフォワードからセンターまで守れるエリート・ディフェンダーとして頭角を表した。

相手オフェンスの動きを把握し、ディフェンスの最後尾からチームメイトに指示を出す「ディフェンシブ・アンカー」としてウォリアーズのディフェンスの柱となっているほか、味方のディフェンスが崩れたときには即座にゴール下に飛び込んでリム・プロテクトするヘルプ・ディフェンダーとしても評価が高い。

一方、オフェンス面では3ポイントシュートに課題を抱えており、相手チームは「カリーやトンプソンら得点力のある選手へのディフェンスを優先し、グリーンの3ポイントシュートへのディフェンスは捨てる」という戦法を徹底している。実際、ここまでのプレイオフ12試合でグリーンは3P成功率20%と苦戦している。だが、負傷したデュラントの得点分をカバーするためには彼の長距離砲も不可欠になるだろう。

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Mizuho Nishio