日系女性コーチのナタリー・ナカセがWNBA新チームでヘッドコーチに就任

坂東実藍 Miran Bando

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Golden State Valkyries.com

2025年シーズンからWNBAに参入するゴールデンステイト・バルキリーズは10月10日(日本時間11日)、日系女性コーチのナタリー・ナカセがヘッドコーチに就任したことを発表した。

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ナカセは「バルキリーズのヘッドコーチ就任は、生涯の夢の実現です」と話している。

「私を信頼してこの責任を託してくれたジョー・レイコブやOhemaa Nyanin、ゴールデンステイトのフロントオフィスに感謝しています。気概とハードワーク、競争心にあふれる勝利の文化を築くことに取り組んでいきます。向上し、競い、最終的にはファンと球団のために優勝を果たせるように努めていきます」

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2022年から2024年までの直近3シーズンで、ナカセはWNBAラスベガス・エイセズのファーストアシスタントコーチを務めた。試合中の調整や交代のローテーション、終盤の判断やタイムアウト戦略、ヘッドコーチのチャレンジ使用や時間管理、攻守両面におけるチームの組織などに助力。2022年と2023年のWNBA連覇に貢献している。

大学や米国出身外の選手のトップスカウトも務めたナカセとともに、エイセズはここ3シーズンで87勝29敗という成績を残した。プレイオフでは19勝6敗を記録している。

また、ナカセはそれまでの10シーズンにわたり、ロサンゼルス・クリッパーズやGリーグ傘下アグア・カリエンテ・クリッパーズでアシスタントコーチ兼選手育成コーチなどを歴任。試合中の攻守のプランニングや選手育成、守備のスカウティングリポートなどで当時のタロン・ルーHCを支えた。

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現役時代にUCLAでキャプテンも務めたナカセは、NWBLで2年間プロとしてプレイ。ドイツでも1シーズンを過ごしたが、2008年にひざの負傷で引退を余儀なくされ、同年から指導者に転身した。

2008~10年にWolfenbüttel Wildcatsのヘッドコーチを務めたナカセは、2010-11シーズンに東京アパッチ(bjリーグ)のアシスタントコーチ、2011-12シーズンに埼玉ブロンコス(bjリーグ)のヘッドコーチを歴任。bjリーグで初の女性ヘッドコーチとなった。

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坂東実藍 Miran Bando

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。