多くのNBA選手が2020年東京オリンピック出場を検討

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バスケットボールのアメリカ代表にとってはつらい夏だった。だが、2020年に向けて、すでにより明るい展望が見えている。『AP』が報じた。

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ステフィン・カリーやジェームズ・ハーデン、レブロン・ジェームズ、カワイ・レナード、デイミアン・リラード、アンソニー・デイビス、ドレイモンド・グリーン、ポール・ジョージといった多くのトッププレイヤーたちが、来年夏の東京オリンピックで金メダルを目指すことに関心があると明らかにした。一部の選手が辞退したFIBAワールドカップで7位に終わったアメリカ代表のマネジングディレクターであるジェリー・コランジェロにとって喜ばしいことだ。

コランジェロは9月30日(日本時間10月1日)に「ある意味では予想どおりだ。この夏多くの選手が代表でプレイしなかったのは、FIBAがワールドカップをオリンピックの前年に動かし、2年連続開催になったからだと強く信じていたからね」と述べた。

「もちろん、今、彼らが言っていることはありがたい」。

『AP』がメディアデーにアメリカ代表候補者たちを非公式に調査したところ、東京オリンピックに関心のない選手はいなかった。関心の強さには差があったが、多くの選手が金メダルを目指すことを心にとどめている。ジミー・バトラーやクレイ・トンプソン、アンドレ・ドラモンドらも、メディアデーに関心があることを認めた。

ワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールは「もちろん、来年夏はアメリカ代表でプレイしたい」と話している。

「オリンピックに出たい。もちろん、目標だよ。チャンスがあれば、もちろん、僕は自動的に『イエス』だ」。

ワールドカップ以降、カリーやトンプソン、グリーン、リラードといった選手たちは、様々なインタビューで関心があることをオープンに話してきた。メディアデーでは、ジェームズやジョージ、レナード、ドラモンド、ハーデン、アーロン・ゴードン、ラッセル・ウェストブルック、デビン・ブッカーといった選手たちが、健康であれば出場したいと述べている。

ゴールデンステイト・ウォリアーズのメディアデーで、グリーンは「そのあたりに結婚式を予定しているんだけどね」と話した。

「だから、チームの一員になりたいな」。

また、ゴードンは「言うまでもなく行く」とコメント。ジェームズはアメリカ代表のグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチと話し合うことを望んでいる。

金メダルを2回獲得しているジェームズは、ロサンゼルス・レイカーズのメディアデーで「今シーズンでどれだけやれるかを見てみよう。どこかで取り組み、できればポップ(ポポビッチ)HCと話す機会がほしい。彼が代表チームでどういう方向なのかを見てみよう」と述べた。

「でも、僕にはいつだって赤・白・青の血が流れている。それは確かだ」。

もちろん、一部の選手は様子見であり、負傷やプレイオフの展開次第で起用可能かどうかが変わる選手たちもいるだろう。アメリカ代表は7月初旬にオリンピックに向けたキャンプを始める予定だ。NBAファイナル第7戦が行なわれた場合、その約2週間後となる。

それもあって、コランジェロやポポビッチHCは、少なくともあと2カ月は人選を公式に始めない考えだ。今のところ、彼らは耳を傾けている。そして、聞こえてくる声に満足している。

ドラモンドはデトロイト・ピストンズのメディアデーで「僕はオリンピックに出たい」と述べた。

「オリンピックに出たくない選手などいるかな。間違いなく、とても大きな機会だ。僕は長くアメリカ代表の一員だった。金メダルを目指せるなんて大きなことだ。だから、代表でプレイすることになれば、とても光栄に思う」。

この夏、選手たちがワールドカップでプレイしなかった、あるいはできなかった理由はたくさんある。デイビスは移籍し、レイカーズに馴染む時間を望んだ。トバイアス・ハリスは足の負傷を抱え、フィラデルフィア・76ersとは1億8000万ドル(約194億9000万円)の契約を結んだばかりだ。ジェームズは映画があった。トンプソンとケビン・デュラントは、NBAファイナルで負傷している。

ブッカーはフェニックス・サンズのメディアデーで「国を代表してオリンピックに出るのは夢だった」と述べた。

「だから、チャンスがあるなら生かしたい。アメリカのバスケットボールを代表するのは、最も名誉ある事のひとつだ」。

50名以上の候補から12名のワールドカップのロスターを絞り込むのに、カットしなければならなかったのが2選手だけというアメリカだったが、オリンピックのロスター入りは競争が熱くなりそうだ。

ジョージはロサンゼルス・クリッパーズのメディアデーで「健康でいる限りは、出るよ。そのチームの一員でありたい」と話している。

サクラメント・キングスのハリソン・バーンズや、ミルウォーキー・バックスのクリス・ミドルトン、ボストン・セルティックスのケンバ・ウォーカー、ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウン、ブルックリン・ネッツのジョー・ハリス、ユタ・ジャズのドノバン・ミッチェルなど、今回のワールドカップに出場した一部の選手たちは、呼ばれればオリンピックを戦う用意があるとしている。

ミドルトンは「この夏がどういう結果だったかは関係なく、国を代表するチャンスがあるならそれをする」と語った。

アメリカは来年の大会でオリンピック4連覇を目指す。実現すれば、1936年から68年まで7連覇した時以来の数字だ。まだ2020年は先のことだが、希望を抱くだけの明確な理由がひとつある。コランジェロは「こういう回答なのは素晴らしいことだね」と述べた。

原文:Gold standards: Many NBA players considering 2020 Olympics by NBA.com(抄訳)​

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ