ラッセル・ウェストブルックの穴埋めに気負わないシェイ・ギルジャス・アレクサンダー

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オクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーは、高ぶる気持ちを抑えようとしている。それは理解できることだ。『AP』通信が伝えた。

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ギルジャス・アレクサンダーは、11年にわたってラッセル・ウェストブルックが担ってきたサンダーのポイントガードという役割を担う準備をしている。

ルーキーイヤーの昨季、ロサンゼルス・クリッパーズで1試合平均10.8得点、3.3アシストを記録した彼は、ポール・ジョージのクリッパーズ移籍に伴ってサンダーに加わった。

埋めなければならない穴は大きい。ウェストブルックは2017年のMVPで、2度の得点王と2度のオールスターMVP、2度のアシスト王に輝いている。過去3シーズン連続で平均トリプルダブルをマークした。そのウェストブルックがこの夏、ヒューストン・ロケッツにトレードされたのだ。

だが、8月22日(日本時間23日)、ギルジャス・アレクサンダーは「僕はラッセル・ウェストブルックじゃない」と冷静に話した。

「名前は違うし、肉体のタイプも違う。何も同じじゃないんだ。だから、僕は僕自身であろうとするよ。ベストの自分を出そうとね。すべてなんとかなるさ」。

サンダーのサム・プレスティGMは、彼にはスターになる潜在能力があるとした上で、来シーズンは新加入のクリス・ポールとプレイ時間を分け合うことになると述べた。

ギルジャス・アレクサンダーは「僕はハードワークして、自分のプレイをしていくよ」と話している。

「スターターかどうかは心配していない。称賛とか、そういうことは気にしないんだ。黙々とハードワークし、真の自分であろうとする」。

昨季、1試合平均15.6得点、8.2アシストを記録したポールは、オールスター選出9回。ギルジャス・アレクサンダーは、ポールから教わる機会を楽しんでいる。ただ、笑顔で「秘密にしておきたい」と、内容は明かさなかった。

「試合についての考えや角度とか、そういうことを彼からたくさん学んだ。彼が本当に優れた選手なのは当然だ。本当に長いこと、良い選手だよね。僕も彼を見て育った。できるだけ彼から学んでいくよ」。

サンダーには将来のドラフト指名権がたくさんある。まだ21歳のギルジャス・アレクサンダーは、鍵を握る存在となるかもしれない。プレスティGMは先月、「今のシェイは最終的にたどり着くところからまだかけ離れていると思う」と話している。

「でも、我々は本当に忍耐強く成長を見守らなければならない。だが、彼には素晴らしい力があるよ。ほかの多くの選手たちと同じ道を追わなければいけないだろう。でも、素晴らしい未来が待っていると思う」。

クリッパーズのプレイオフ進出に貢献したダニーロ・ガリナーリも、ジョージのトレードに伴ってサンダーに加わった。昨季のガリナーリは、1試合平均で自己最多の19.8得点、6.1リバウンド、3ポイントショット成功率43.3%を記録している。

ギルジャス・アレクサンダーは「本当にうまいよ」と、ガリナーリを称賛した。

「競争的だし、素晴らしい人だ。僕のルーキーシーズンにおいてベテランだったひとりだけど、彼とまた一緒にやれるのはうれしい」。

ほかにも、サンダーで昨季1試合平均13.9得点、9.5リバウンド、60%近いフィールドゴール成功率を記録したセンターのスティーブン・アダムズとも一緒に仕事することになる。

「正直、彼は(敵として)すごく煩わしかったよ」と、ギルジャス・アレクサンダーは言う。

「彼のスクリーンは岩みたいなんだ。とても厄介なんだよ。今年はチームメイトになるからすごく助かるね」。

原文: Gilgeous-Alexander: Not filling Westbrook's shoes by NBA.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ