イチローのマリナーズ殿堂入りを讃える動画にギャリー・ペイトンが登場

大西玲央 Reo Onishi

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8月27日(日本時間28日)、現在MLBシアトル・マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏の球団殿堂入り式典が本拠地シアトルのT-モバイル・パークで開催された。

現役時代、マリナーズ、ニューヨーク・ヤンキース、マイアミ・マーリンズでプレイしたイチロー氏は、2001年に日本人初の野手としてマリナーズ入りし、2004年にはレギュラーシーズン262安打というMLB記録を打ち立てるなど大活躍を見せた。

その功績を讃え、殿堂入り式典を開催したマリナーズは、シアトルで活躍した多くのスポーツ選手が彼について語る動画も公開した。そのなかでNBA シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)で活躍したギャリー・ペイトンが登場し、知られざるエピソードを披露している。

ペイトンは、自身が日本を訪れた際に、まだMLBに挑戦する前のイチロー氏にエレベーターの中で初めて会ったのだと動画の中で語っている。NBA好きとしても知られるイチロー氏だが、MLB挑戦前ということは2000年のシドニー・オリンピック直前にペイトンがアメリカ代表として来日し、親善試合で日本代表と対戦した際のことだと推測される。

1990年から2003年までスーパーソニックスで活躍したペイトンは、1996年にはNBAファイナルでマイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズと対戦するなどチームの全盛期を支えたバスケットボール殿堂入り選手。シアトルを熱狂させたふたりのスター選手が日本で出会っていたという貴重な瞬間のエピソードだ。

ペイトンは、出会った当時はイチロー氏のことを知らなかったものの、その後の活躍で彼のことをよく知ることとなったと語り、将来間違いなくアメリカ野球殿堂入りを果たすだろうとコメントしている。

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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。