ABA(American Basketball Association)とNBAで現役選手としてプレイし、引退後にはNBA最優秀エグゼクティブ賞を2回受賞したボブ・バスが、8月17日(日本時間18日)にサンアントニオで逝去した。『mysanantonio.com』によれば、バスはここ2週間で脳卒中を2回起こしたという。享年89歳だった。
バスは引退後にABAの4チームと、NBAのスパーズをヘッドコーチとして率い、1976年から1994年までスパーズのGMを務めた。
1回目のNBA最優秀エグゼクティブ賞を受賞したのは1989-90シーズンで、同年はデビッド・ロビンソンにとって1年目のシーズンだった。バスは1987年のドラフト全体1位でロビンソンを指名したが、同選手は海軍兵学校の課程を修了するまでプロ入りしなかった。しかし、ロビンソンの指名は、NBA優勝5回を果たしたチームの土台になったと言えるだろう。
スパーズは1999年に球団史上初の優勝を飾ったものの、バスは1995年からシャーロット・ホーネッツのGMに就き、2004年まで同職を務めた。
バスはプロバスケットボール界で36年も仕事を続け、2004年に引退した。
スパーズのグレッグ・ポポビッチHCが発表した声明は、以下の通り。
「40年に渡り、ボブ・バスはABAとNBAに大きな影響を与えてくれた。BB(バスの愛称)はプロフェッショナルバスケットボールの世界において真のパイオニアの一人だった。彼の知識、情熱、献身性は、周囲に力を与えた。ご遺族の皆様に、心からお悔やみを申し上げます」。
原文:Former Spurs GM Bob Bass, 2-time NBA executive of the year, dies by Bill Marx/Sporting News(抄訳)