トレーニングキャンプ序盤からディフェンスに集中して取り組むレイカーズ

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レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスという各世代を代表する選手がスポットライトを浴びるのは当然だ。しかし、トレーニングキャンプ序盤にロサンゼルス・レイカーズの練習場では、エイブリー・ブラッドリーが注目されている。

フランク・ボーゲル・ヘッドコーチは「全員が彼の名前を口に出している」と語った。

「アンソニーとレブロンが人目を引くのはわかる。彼らがラインナップに顔を揃えていたら、注目される。世界でもベストプレイヤーの2人が一緒に戦っているのだからね。彼ら以外で話題になっているのは、エイブリー・ブラッドリーの粘り強さ。キャンプが始まってからの数日で、彼が示せている部分だ」。

過去に2度NBAオールディフェンシブチームに選出されているブラッドリーは、レイカーズのXファクターになり得る。188cm、81.6kgながら、誰とマッチアップしてもアグレッシブな守備で苦しめることが可能な選手だ。

ボーゲルHCは、ブラッドリーがボストン・セルティックスに所属していたとき、インディアナ・ペイサーズを率いていた。その時期に、ブラッドリーの特性を目の当たりにした。

「誰がボールを持っていようと、彼はその選手に張り付く」と、ボーゲルHCは言う。

「彼と対峙する選手への指示は明確で、私なら『もしエイブリーにつかれたら、諦めてパスしろ。エイブリー・ブラッドリーを相手にしてドリブルで前に進むことはできない』と言うだろうね」。

レイカーズに所属するブラッドリー、ダニー・グリーン、ジェームズ、デイビス、ラジョン・ロンド、ドワイト・ハワードが過去にオールディフェンシブチームに選出された回数は、合計21回。グリーンは「より守備的な志向のチームというところが良い。まずは守備を意識する。それがより大事」と話す。

彼ら以外にもジャベール・マギー、アレックス・カルーソ、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープも守備に意識を置く選手で、今季のレイカーズには、堅固な守備を築き上げられるだけの面子が揃っている。

過去に年間最優秀守備選手賞を3度受賞したハワードは「ディフェンスは気持ちの強さ。どれだけ強い気持ちでやれるかが肝心」と語る。

「相手を止めたいなら、何が何でも圧倒しないといけない。世界でもベストプレイヤーと対戦する上では、そういう気持ちを持ってやらないといけない」。

ハワードは、レイカーズがリーグベストのディフェンシブなチームなることを今季の目標に掲げている。リーグトップクラスのディフェンスを誇ったペイサーズを指揮したボーゲルHCは、その目標が達成可能と考えている。それを実現させる方法も、心得ている。

「リーグベストのディフェンスを誇るチームになれる。だがそれは、選手たちを指導し、試合に向けてゲームプランを用意する私次第だ。82試合を通して守備に意識を置いて、続けられるかは選手たち次第になる」。

原文:Focus on Defense in Early Days of Lakers Camp by Joey Ramirez/Lakers.com(抄訳)

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ