初のオールスター・コービー・ブライアントMVP受賞者となったカワイ・レナード「コービーの名前がそこに入っていることは、自分にとってとても大切」

大西玲央 Reo Onishi

初のオールスター・コービー・ブライアントMVP受賞者となったカワイ・レナード「コービーの名前がそこに入っていることは、自分にとってとても大切」 image

2月16日(日本時間17日)にイリノイ州シカゴのユナイテッド・センターで行なわれた第69回NBAオールスターゲームは、チーム・レブロンが157-155でチーム・ヤニスに勝利し、MVPにはロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードが選出された。

レナードは3ポイントショット14本中8本を含む、フィールドゴール18本中11本を成功させ、30得点、7リバウンド、4アシスト、2スティールを記録し、今大会から『Kia NBAオールスター・コービー・ブライアントMVP』に名を変えたオールスターMVPを初めて受賞した。

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ーー多くの人が新しく導入された試合フォーマットが良かったと感じているが、最後フリースローで終わったのを残念がっている人も多かったです。どう思っていますか?

それでも1点だからね、試合を通してフリースローをなくすわけにはいかない。相手も最後6、7本フリースローを決めていた。それもなくしてしまっていいのだろうか?

でも新フォーマットは良かった。第4クォーターは楽しく感じたよ。

ーーオールスターMVPは狙っていましたか?

いや、獲得できたのはよかったけど、MVPになるんだという意気込みで試合に挑んだわけではない。確か最初の2本が入ったから、そのあと打ち続け、決め続けた。そこでようやく、狙ってみようかなってなったんだ。

ーー3ポイントショットをたくさん打とうというのは、最初から考えていたことでしたか?

フランク(ボーゲル・ヘッドコーチ)が試合開始からいいプレイを書いてくれたんだ。そしてブロン(レブロン・ジェームズ)は視野が広いから、僕が空いているのを見つけ、パスを出してくれた。そこで決めたことで、どんどん続いて行った。さっきも言った通り、最初の2本を決めて、調子が良さそうだったから、どんどん打ち続けたらさらに決めることができたんだ。

ーーこれでファイナルMVPに続いてオールスターMVPも手に入れました。レギュラーシーズンMVPになる自分の姿は想像できますか?

ああ、僕はシーズン終わりにチームが強いチームになるように常にプレイしている。もしそれでレギュラーシーズンMVPを獲得できれば、それはとても嬉しいだろう。基本的には優勝することしか考えていない。個人的な目標は気にしていない。MVP級のプレイをするのは、チームを勝たせるためだ。

ーー史上初のコービー・ブライアントMVP受賞者に自分がなれたことはどれくらい特別なことですか?

とても特別だよ。彼とは親しかったからね。どれだけ嬉しいか、言葉にできない。このトロフィーを自分の部屋、自分のトロフィールームに入れられる事実、コービーの名前がそこに入っていることは、自分にとってとても大切なことだ。


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大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。