中国で開催されているFIBAバスケットボール・ワールドカップ2019は、9月6日から2次ラウンドと順位決定ラウンドが始まった。大会10日目の9月9日に行なわれた8試合の結果は以下の通り。
ギリシャ 84-77 チェコ
ヤニス・アデトクンボとギリシャの準々決勝進出への望みは現実とならなかった。
残り5分32秒で5ファウルのアデトクンボが退場したものの、ギリシャはチェコに勝利した。だが、順位でチェコを上回るのに必要だった12点のリードを奪えず。ベスト8に進めなかった。
同じグループKでアメリカがブラジルを下したため、アメリカとともにチェコが準々決勝に進むことに。チェコは11日にオーストラリアと対戦する。
With Greece's 7-point win, USA has clinched a berth in the quarterfinals, but still needs to beat Brazil for the top seed out of Group K.
— John Schuhmann (@johnschuhmann) September 9, 2019
USA win...
1. USA (5-0)
2. Czech Republic (3-2, w/ tiebreaker over BRA & GRE)
Brazil win...
1. Brazil (4-1)
2. USA (4-1)
アデトクンボは12得点、9リバウンド、4アシスト、3スティール、兄のタナシス・アデトクンボが11得点、2リバウンドを記録した。元メンフィス・グリズリーズのNick Calathesが3ポイントショット9本中5本成功でチーム最多の27得点、6リバウンド、6アシスト、3スティールをマークしている。
一方、チェコはシカゴ・ブルズのトーマス・サトランスキーが13得点、8アシスト、9リバウンドとトリプルダブルに迫る活躍を見せた。
オーストラリア 100-97 フランス
マシュー・デラベドーバのいくつかの重要なフリースロー、そして終盤のパティ・ミルズの守備、さらに試合を通じてのアーロン・ベインズの鋭いショットで、オーストラリアが全勝をキープした。
デラベドーバは残り20秒、ユタ・ジャズのルディ・ゴベアのファウルを誘い、ゴベアをファウルアウトさせる。デラベドーバは残り5秒を切ってからもビンセント・ポワティエのファウルを誘ってFTを獲得。1本決めて99-98とリードを奪う。
次のポゼッションでフランスはAndrew Albicyがインバウンズパスを失敗、ミルズがボールを奪って素早くミッチ・クリークにパスすると、ファウルを受けたクリークが3本のFTのうち1本を決め、オーストラリアが逃げ切った。
この結果、11日の準々決勝で、フランスがアメリカと、オーストラリアがチェコと対戦する。
FIBA World Cup quarterfinals:
— Tim Bontemps (@TimBontemps) September 9, 2019
Argentina-Serbia (Tuesday)
Spain-Poland (Tuesday)
USA-France (Wednesday)
Australia-Czech Republic (Wednesday)
If US wins against France, would then play the winner of Argentina-Serbia in semis Friday in Beijing. Final is Sunday in Beijing.
フェニックス・サンズのベインズは、NBA通算で3P成功率が28.1%なのにもかかわらず、この日は6本中5本成功。残り2分51秒には90-89とリードをもたらす逆転3Pを決めた。オーストラリアはミルズがフィールドゴール18本中10本成功の30得点、ジョー・イングルズが23得点をマークしている。
一方、敗れたフランスはオーランド・マジックのエバン・フォーニエが31得点、6リバウンド、4アシストと活躍。元NBA選手のナンド・デ・コロが25得点、シャーロット・ホーネッツのニコラ・バトゥームが13得点を記録した。
アメリカ 89-73 ブラジル
ブラジルを下したアメリカが、2020年東京オリンピック出場権を獲得。今大会ではベスト8に勝ち進んだ。アメリカは無敗を保っている4チームの一角だ。
11日の準々決勝で、アメリカは4勝1敗のフランスと対戦する。勝者は準決勝でアルゼンチンかセルビアと対戦だ。5戦全勝のアルゼンチンと4勝1敗のセルビアは、10日の準々決勝で対戦。敗れたブラジルは3勝2敗ながら敗退が決定した。
リトアニア 74-54 ドミニカ共和国
リトアニアがドミニカ共和国を下し、白星で大会を締めくくった。グリズリーズのヨナス・バランチュナスが19得点、10リバウンドと活躍。元ニューヨーク・ニックスのミンダウガス・クズミンスカスも12得点、4リバウンドを記録している。
前半で14点差をつけられたドミニカ共和国は、7点ビハインドまで反撃したものの、2勝3敗で大会を終えることになった。
ドイツ 82-76 カナダ
ドイツが第4クォーターにカナダを引き離して勝利。3勝2敗で大会に別れを告げた。カナダは2勝3敗と失望の大会となった。
オクラホマシティ・サンダーのデニス・シュルーダーが21得点、10リバウンド、9アシストとドイツの勝利に貢献。ダラス・マーベリックスのマキシ・クリバーも20得点、4リバウンドを記録した。
一方、敗れたカナダはマジックのケム・バーチが15得点、9リバウンド、元ヒューストン・ロケッツのカイル・ウィルチャーが18得点、5リバウンドをマークしている。
ニュージーランド 102-101 トルコ
アイザック・フォトゥが残り30秒でフックショットを決めたニュージーランドが、トルコを下して順位決定ラウンド2連勝。3勝2敗で大会を終えた。
一方、2勝3敗に終わったトルコは、クリーブランド・キャバリアーズのジェディ・オスマンがFG21本中12本成功の32得点、6リバウンド、4アシスト、3スティールを記録。元ボストン・セルティックスのセミ・エルデンが12得点、2リバウンドをマークしている。
残り2試合の結果は、以下の通り。
モンテネグロ 80-65 日本
ヨルダン 79-77 セネガル
原文:FIBA World Cup roundup (Sept. 9): Greece falls short vs. Czech Republic by NBA.com(抄訳)