最新のFIBA世界ランキングでなぜバスケW杯4位のアメリカが総合1位に上昇したのか

Scott Rafferty

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FIBAバスケットボールワールドカップ2023でメダル獲得を逃したものの、世界のトップに君臨するのはアメリカ合衆国だ。

大会終了から1週間、FIBAが発表した最新の男子バスケットボールFIBA世界ランキングでは、これまでスペインに次ぐ2位だったアメリカが1位の座を奪った。W杯で金メダルを獲得したドイツは8ランクアップで3位となった。

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これは決して間違いではない。

リトアニア、ドイツ、カナダに敗れて大会4位に終わったアメリカだが、最終的に順位をひとつ上げることとなったのだ。世間のリアクションはこんな感じだろう。

¯\_(ツ)_/¯ 

もちろんこの結果には理由がある。

まずは最新のFIBA世界ランキングをチェックしてみよう。

最新FIBA世界ランキング

順位 上下
1. アメリカ +1
2. スペイン -1
3. ドイツ +8
4. オーストラリア -1
5. セルビア +1
6. カナダ +9
7. アルゼンチン -3
8. ラトビア +22
9. フランス -4
10. リトアニア -2
11. スロベニア -4
12. ブラジル +1
13. イタリア -3
14. ギリシャ -5
15. ポーランド -1
16. プエルトリコ +5
17. モンテネグロ +2
18. ドミニカ共和国 +6
19. チェコ共和国 -7
20. フィンランド +5
21. ニュージーランド +6
22. ベネズエラ -4
23. ジョージア +10
24. トルコ -8
25. メキシコ +7
26. 日本 +11
27. イラン -4
28. レバノン +16
29. 中国 -1
30. クロアチア -4
  • トップ30内最大上昇国:ラトビア(+22)
  • トップ30内最大下降国:トルコ(-8)

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FIBA世界ランキングの計算方法

FIBAのランキングは、「FIBAのトップ公式大会とその予選で、164か国が8年間に行なった全試合」に基づいている。ランキングには多くの要素が含まれており、その全過程はこちらで見ることができる。

つまり、FIBAは各試合の「レーティングポイント」を各チーム毎に計算する。そして、「各チームの、過去8年間の試合全体のレーティングポイントの加重平均」によってランキングを算出しているのだ。

たとえば、20点差以上で勝利した場合、チームは800基本ポイントを受け取る。一桁差で勝った場合は700基本ポイント。そしてホームゲームかどうかや、対戦相手の強さによってさらにポイントが加算される。

各チームのレーティングポイントの計算は下記の通りだ:

  • 基本ポイント + ホーム又はアウェイポイント + 対戦国のランキングポイント = レーティングポイント

ランキングは8年間の期間に基づいているため、FIBAは過去の試合の「レーティングポイントのペナルティ付き加重平均」も使用している。最近の試合ほどレーティングへの貢献度が高く、対戦チーム、ステージ、ラウンドの地域も同様である。

FIBAが各チームの最終的なゲームレーティングを算出する際に使用する計算式は以下の通り:

  • 時間減算 + 大会と地域のウェイト + 大会ステージのウェイト+ラウンドのウェイト = 最終試合のレーティング

なぜアメリカは世界1位なのか

FIBAバスケットボールワールドカップ2023で4位に終わったアメリカが順位を上げるとは、多くの人が予想していなかっただろう。FIBAがランキングに使用する8年という期間は、オリンピックで4大会連続金メダルを獲得しているアメリカにとって有利に働く。

そして今回のW杯の順位でも、世界1位として大会に出場したスペイン(9位)より上位にアメリカ(4位)に終わったことも大きかった。

当然ではあるが、FIBA世界ランキングにおいてオリンピックとW杯の比重が最も高い。

アメリカの順位に関して、FIBAは以下のようにコメントしている。

アメリカは、過去3年の夏に開催された主要大会で安定した成績を収め、786.6ポイントを獲得してポールポジションに返り咲いた。FIBAバスケットボールワールドカップで4位に入り、かつての1位だったスペインを上回った。準決勝に進出したこの大会の前には、2021年の東京オリンピックで優勝し、FIBAアメリカップ2022で銅メダルを獲得している。

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Scott Rafferty

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Scott Rafferty is an experienced NBA journalist who first started writing for The Sporting News in 2017. There are few things he appreciates more than a Nikola Jokic no-look pass, Klay Thompson heat check or Giannis Antetokounmpo eurostep. He's a member of the NBA Global team.