なじみの顔ぶれが揃うホークスを率いるトレイ・ヤング「また世界を驚かせたい」

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アトランタ・ホークスは新加入の選手に期待している。

バスケットボール運営部門代表兼ゼネラルマネージャーのトラビス・シュレンクは、(新加入となる)センターのゴーギー・ジェンがロスターに加えられるスキルを、2017年から2019年にかけてドウェイン・デドモンがもたらしたものになぞらえ、守備ではリムを守り、攻撃ではスペースを作れる賢いベテランセンターだと表現した。彼の力は、特にシーズン序盤のオニエカ・オコングが復帰するまでの間に必要となるだろう。

デロン・ライトはバックアップポイントガード以外の役割も担うことになりそうだ。ネイト・マクミラン・ヘッドコーチ(HC)は、ライトが先発ポイントガードのトレイ・ヤングとコンビを組むこともあるだろうと述べている。

「彼の多才なところが気に入っているんだ」とマクミランHCは言う。

「ボールを持っていても持っていなくてもプレイできるところもね。彼はガードとしては大きいからディフェンスもできる」。

しかしホークスの2021-22シーズンの運命は、新加入のジェンやライト、ましてやルーキーのジェイレン・ジョンソンやシャリーフ・クーパーにかかっているわけではない。

NBAファイナルまであと2勝足りずに終わったホークスには、昨シーズンのプレイオフで75分以上出場した選手が一人残らず(計11名)戻ってくるのだ。先発5人すべてではないにしても、そのほとんどがチームに残り、ベンチのローテーションの大部分の選手も戻ってくる。

NBA4年目のシーズンを迎えるトレイ・ヤングもポストシーズン再進出に向けてホークスをリードする準備ができている。

「オフシーズン中いろいろな話が出ていたけど、僕たちの話題はほとんどなかったよね」とヤングは言う。

「僕たちはそれを全部聞いていたよ。だから僕たちはコートで楽しくプレイして、また世界中を驚かせたくてしかたないんだ」。

チームに再び戻ってくる一人として新たな役割を得たのはマクミランHC自身も同じだ。

パンデミックの影響でスケジュールが凝縮されるなか、オールスターブレイク直前に就任したマクミランには最初からやりたかったことをすべて実行するための豊富な練習時間がなかった。しかし、今回は従来のトレーニングキャンプを実行でき、ロスターのほとんどは昨シーズンからいる選手でそれぞれの技術に磨きをかける準備ができている。

ケビン・ハーターはその変化に気づいていた。

「最初の数時間で、トレーニングキャンプ初日にしてすでに攻守でやり方が変わっているところがあったんだけど、それは予想通りだった」と彼は話す。

「去年、彼が就任したときは、就任してすぐにすべてが変わったわけじゃなくて、徐々に変わっていったんだ。彼のメッセージがなんとなく変わっていった。できあがったオフェンスのプレイブックがあったわけじゃないし、ディフェンスでやりたいことを全部やったわけでもなかった。今年はその面でかなり変わっていくと思う」。

プレイオフを勝ち進む経験をしたホークスは、大きな目標を持って2021-2022シーズンに臨むことになる。そして似たような状況をうまく乗り切った選手がホークスには少なくとも一人いる。

ボグダン・ボグダノビッチは2014年、22歳の有望株としてトルコのチームであるフェネルバフチェに加入した。最初のシーズンは彼自身が苦戦したものの、フェネルバフチェは初のユーロリーグ・ファイナル4(準決勝)に進出。その1シーズン後、ヤン・ベセリーのような中核を担う選手のいるチームに、NBA経験のあるエペイ・ユドー、ペロ・アンティッチ、ルイージ・ダットーメを加えたことにより、チームはユーロリーグのチャンピオンシップゲームに進出した。

非常に良いチームから素晴らしいチームへと成長するためには、綿密な微調整が必要だった。

「ディテールだよ。細かいディテールと一貫した取り組みが重要なんだ」とボグダノビッチは言う。

「あきらめずに取り組み続けることと積み重ねていくこと。ゆっくりとしたプロセスなんだ。たった1年で成功するわけじゃない。タフなプロセスだよ」。

ボグダノビッチのヨーロッパでの最後のシーズンとなったその翌シーズン、彼はユーロリーグの得点ランキングで7位に入り、フェネルバフチェはユーロリーグ・ファイナル4に返り咲き、初の欧州チャンピオンに輝いている。

ボグダノビッチが、今後ホークスでもそれに似たようなことを達成したいと考えていることは言うまでもない。

成功するチームを作るプロセスは必ずしもすべてがまっすぐ一直線には進まないが、ホークスはこのチームの継続性――と良好な健康状態――が彼らを成功へと導くことを願って、この新しいシーズンに臨む。

原文: Familiar faces are optimistic about the new season by Hawks.com (抄訳)


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