デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチをうまく守ることができる選手は多くない。ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンも例外ではない。
NBA年間最優秀守備選手賞の受賞経験者であり、6フィート6インチ(約198センチ)、230ポンド(約104キロ)というサイズのグリーンは、2月25日(日本時間26日)のナゲッツ戦で、ウォリアーズの先発センターに起用された。
ウォリアーズが103-119で敗れた一戦で、グリーンは27分間出場。MVP受賞2回のヨキッチを相手に苦しんだことについて、自身のポッドキャスト『The Draymond Green Show』で話している。
グリーンは「今夜の彼は32得点、16リバウンド、16アシストだ。完全にやられたよ」と述べた。
「彼とは良いマッチアップをしてきた。少し苦しめた試合もあった。だが、今夜は完全にやられたよ。まったく答えが出せなかった。笑うしかないよ。笑うか泣くかしかないからね」
Here’s 3 minutes of Draymond Green laughing about how Nikola Jokić got the best of him last night, saying he had zero answers for him pic.twitter.com/e6VQn8HUuR
— Katy Winge (@katywinge) February 26, 2024
ヨキッチが30得点&15リバウンド&15アシスト超を達成したのは、通算で3回目だ。NBAの歴史ではオスカー・ロバートソン(11)に次ぐ数字である。そして139回目のトリプルダブル達成で、レブロン・ジェームズを抜いてNBA史上4位となった。
ここ3試合のヨキッチは平均27.3得点、16.7リバウンド、15アシスト、2.3スティール、フィールドゴール成功率68.6%を記録している。ナゲッツは3試合とも勝利した。
6フィート11インチ(約211センチ)、284ポンド(約129キロ)のヨキッチについて、グリーンは「素晴らしい調子だ」と話している。
「みんなフロアを走る彼を見るべきだ。走る彼に追いつくために、何度か少しスイッチを入れなければいけなかった。でも、彼はいってしまうんだ。疲れていないみたいだった」
ウォリアーズのスティーブ・カー・ヘッドコーチは、56試合のうち36試合でスターターだったケボン・ルーニーではなく、グリーンをセンターに起用した。だが、ヨキッチを抑えるのにルーニーやトレイス・ジャクソン・デイビスは重要になるとも述べている。
The Warriors will start Draymond Green at center today against Nikola Jokic.
— Anthony Slater (@anthonyVslater) February 25, 2024
Steve Kerr: “How many minutes can Draymond play against Jokic today or in a playoff series? That’s a great question.”
“This is one of the reasons we know we’re still gonna need Looney.” pic.twitter.com/tiKNpsxUAI
次にウォリアーズがナゲッツと対戦するのは?
ナゲッツは今季のウォリアーズ戦4試合すべてで勝利した。もう両チームがレギュラーシーズンで対戦することはない。
彼らが再び対戦することがあるとすれば、プレイオフの舞台だ。
ナゲッツは39勝19敗でウェスタン・カンファレンスの3位。一方、ウォリアーズは29勝27敗でプレイイン・トーナメント出場ラインの10位につけている。
もしもウォリアーズとナゲッツがプレイオフで対戦することになれば、2022年のファーストラウンド以来となる。この時はウォリアーズが4勝1敗でシリーズを制したが、ナゲッツはジャマール・マレーとマイケル・ポーターJr.を欠いていた。
今季のレギュラーシーズンではナゲッツにスウィープ(全勝)されたウォリアーズだが、グリーンはプレイオフで対戦することになれば、調整して勝つことができるとの自信を見せている。
グリーンは「次に彼らと対戦する時は、プレイオフになるだろう」と話した。
「その時は『これをやったけど全部ダメだったよな、だから今回はこういうことをしてみよう』という感じになる。偉大な選手たちが相手なら、常に向上するものだからだ」
グリーンがヨキッチと対戦したのは、2022-2023シーズン以来だった。「彼と対戦する名誉を常に楽しんでいる」と、ヨキッチや才能ある選手との勝負は好きだとし、自分を向上させるのに役立つと述べている。
「とてもリスペクトしている選手だ。偉大な選手たちと対戦し、自分がどれだけやれるかを見るのを楽しまなければいけない。そこから学ぶんだ」
原文:Draymond Green laughs about defending Nikola Jokic: 'I had absolutely no answers'(抄訳)
翻訳:坂東実藍