逆転突破の例なし、崖っぷちのナゲッツ「負ければ終わり。とにかくすべてを出さないと」

Michael C. Wright, NBA.com

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6月11日(日本時間12日)に行なわれたNBAプレイオフ2021 ウェスタン・カンファレンス・セミファイナル(西地区準決勝)のフェニックス・サンズ対デンバー・ナゲッツ第3戦は、クリス・ポールとデビン・ブッカーが合計55得点をあげ、サンズが116-102で勝利した。

3連勝のサンズは、カンファレンス・ファイナル(地区決勝)進出にあと1勝と迫った。プレイオフでシリーズ0勝3敗のチームが逆転して次ラウンドに進んだ例は、過去142回で一度もない。

今シリーズでターンオーバーがわずかに3、一方で34アシストをマークし、第4クォーターにフィールドゴール13本中12本成功の30得点を記録しているポールは、「シリーズ3勝0敗はキャリアで初めてだ」と話した。

「ただ、試合がすべて重要なのは分かっている。たとえ3勝0敗でも、マイケル・マローン・ヘッドコーチが率いるチームがあり、そのチームが戦い続けるということも知っているよ」。

昨季、ナゲッツがプレイオフで2度も1勝3敗の逆境を乗り越え、逆転でシリーズ突破を果たしたのは記憶に新しい。これを成し遂げたチームは、NBAの歴史でナゲッツしかない。問題は、今のナゲッツがそのための「1勝」を手にしなければいけないということだ。

マローンHCは「フラストレーションを感じるムードなのは確かだ」と述べた。

「選手たちに言いたいのは、0勝3敗のビハインドを負っているということだけだ。第4戦で4連勝を狙おうとすることはできない。ひとつの勝利を目指すことに全集中だ。第4戦後、サンズがコートをほうきで履く(スウィープ)のは見たくない。静かに終わりを迎えることだけは望まないよ。本当のファイトを見せたい。このシリーズをフェニックスでの第5戦まで持ち込みたい」。

2010年以来となるカンファレンス・ファイナル進出まであと1勝のサンズは、過去に3勝0敗とした2回のシリーズをいずれも制している。

一方のナゲッツは、2月初旬以来の3連敗だ。ヨキッチは「コートですべてを出し、トライしよう。そういう心構えであるべきだと思う」と話した。

「負ければ僕らは終わりだ。だから、第4戦ではとにかくコートでファイトし、持っているすべてを出さなければいけない。そういう心構えでなければならない」。

原文:Down 3-0, history doesn't bode well for Denver Nuggets by Michael C. Wright/NBA.com(抄訳)


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