チームUSAは、FIBAワールドカップ2019 を通じて様々な問題と向き合ってきた。だが、ドノバン・ミッチェルは、アメリカが必ず力強い形でカムバックすると信じている。
ミッチェルは、今大会の結果だけでアメリカ代表が持つ本来の力を推し量れないと考えている。たとえつまづいたとしても、アメリカには再び立ち上がれる生まれ持った性質があると、彼は言う。
「(ポーランドとの7位決定戦前の)直近2試合は負けたけれど、僕たちはカムバックした。これがこのチーム。もちろん優勝したかった。今回の結果は、重く受け止めているよ」。
ミッチェルは、大半の選手がUSAカラーのジャージーを身につけてプレイする機会を得られないことを理解している。チームとしての浮き沈みはあったにせよ、彼は今大会でしか体験できない経験があると話す。
「この大会が始まる前の時点では、どういうものになるかわからなかった。自分が知っているやり方で対処しようと思った」。
「いくつかのエリアでレベルアップできればと思って、努力した。特に守備の部分で、コーチ・ポップ(グレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチ)から期待されていることはわかっていた。それに、リーダーになる努力もした。リーグでプレイしている選手との関係を築けたのも大きかったし、ビッグゲームに向けた皆のアプローチの仕方も参考になった。特に、試合に負けた後でもポジティブに考えていた選手の姿勢を見られて良かった」。
ポーランドに勝って7位を確定させた後、ミッチェルは今大会に参加した価値についても言及した。
「自分がNBA選手になる前の3年前に、誰かから『コーチ・ポップのチームの一員として、世界のベストプレイヤーと対戦するようになる』と言われたって、信じられなかっただろうね」。
「僕にとっては素晴らしい経験になった。皆は最終的な結果に注目したがるけど、自分がチームUSAでプレイできたこと自体が素晴らしい。とても価値ある経験になった。代表に参加できて感謝している。もしまたチャンスを与えてもらえるのなら、また参加したい。このグループが大好きなんだ」。
アメリカに戻れば、期待に応えられなかったことを実感するだろう。それでもミッチェルは、今回の経験により、USAバスケットボールが必ず強くなれると確信している。
そして2020年の東京オリンピックでは、前大会王者のチームUSAが金メダルを再び獲得し、ワールドカップでも世界一の座に返り咲くと考えている。
ミッチェルは「アメリカはカムバックする。(オリンピックに向けて)万全の状態を整える」と語った。
「楽しみだね。NBAから誰が東京オリンピック、それから次のワールドカップ代表に選出されても、チームUSAは万全の状態で臨む」。
原文:Donovan Mitchell: USA will be ready and locked in for Tokyo and next World Cup by FIBA.basketball(抄訳)