ドマンタス・サボニスがスキルズチャレンジで初優勝「とにかく楽しもうと思った」

YOKO B

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3月7日(日本時間8日)にジョージア州アトランタのステイトファーム・アリーナで行なわれたNBAオールスター2021内の『第19回タコベル・スキルズチャレンジ』で、インディアナ・ペイサーズのドマンタス・サボニスが、決勝ラウンドでオーランド・マジックのニコラ・ブーチェビッチを破って優勝した。

スキルズチャレンジは、障害物をかわしながら、ドリブル、パス、3ポイントショットのスキルとスピードを競う競技。今年はNBAが選ぶ2選手は1回戦を免除され、3ラウンドの勝ち抜き制で行なわれた。

トーナメント1回戦の組み合わせは以下の通り。

ドマンタス・サボニス(インディアナ・ペイサーズ)対ジュリアス・ランドル(ニューヨーク・ニックス)
ニコラ・ブーチェビッチ(オーランド・マジック)対ロバート・コビントン(ポートランド・トレイルブレイザーズ)

1回戦を免除された選手:ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、クリス・ポール(フェニックス・サンズ)

トーナメント1回戦は、サボニスとブーチェビッチが、定められたスポットへのチェストパス、リング下でのショット、3ポイントショットのすべてを1回で決めて勝利。初出場のランドルとコビントンをそれぞれ下して準決勝進出となった。

ドンチッチとサボニスの対決となった準決勝1試合目は、ドンチッチがパスで手こずっている間に、再びサボニスがすべてのスポットをパーフェクトで終えて2年連続で決勝ラウンド進出を決めた。

準決勝2試合目のポールとブーチェビッチの対決は、ドリブルでわずかにリードしていたポールがリング下のレイアップショットを外す凡ミスを犯してブーチェビッチに追いつかれてしまい、最後の3Pでブーチェビッチが先にシュートを成功させて初の決勝進出を果たした。

昨年同様、ガード陣を下したビッグマン同士の対決となった決勝ラウンドは、ブーチェビッチがドリブルで飛び出してわずかにリードするも、3Pの時点でほぼ互角。3Pの打ち合いでブーチェビッチよりも1本多くシュートを放ったサボニスの4本目が先に決まり、2年連続ファイナリストとなったサボニスが昨年のリベンジを果たして初優勝を飾った。

サボニスはその後の第70回NBAオールスターゲームにもチーム・レブロンの一員として出場し、2得点、1リバウンド、1アシストを記録した。

以下、スキルズチャレンジとオールスターゲーム後に行なわれたサボニスの記者会見の質疑応答の一部を抜粋。

――今回のスキルズチャレンジはどうでしたか? ディフェンディングチャンピオンとしてまた挑戦したいですか? それとももうこのイベントから引退しますか?

楽しかったね。間違いなく楽しかった。どうせここにいるんだからもう一度やってみようと思ったんだ。やって良かったと思ってるよ。実際すごく楽しいんだ。本戦に向けてのちょっとしたウォームアップになったと思うよ。

――トロフィーはあなたにとってどんな意味がありますか? また、オールスターゲームでレブロン(ジェームズ)やヤニス(アデトクンボ)をはじめとする選手たちと一緒にプレイするのは楽しかったですか?

スキルズチャレンジについてはここにいるんだからやらない手はないと思って、みんながこういう経験ができるわけじゃないから、とにかく楽しもうと思ったんだ。オールスターゲーム中は、ベンチでたくさんのMVPや殿堂入りレベルの選手たちに囲まれて、すべてを吸収しようと思ったよ。

――試合前、昨年決められなかったから今回はシュートを決めたいと話していましたが、シュートが決められてどうでしたか?

最高だったね。とにかく嬉しかった。今日決められてスッキリしたからもう平気だよ。ルカ(ドンチッチ)に感謝だね。とにかく嬉しいよ。

――キャシアス・スタンリー(ペイサーズ)の最初のダンクが44点だったことについてどう思いますか? たくさんの人たちがあの最初のダンクの評価は不当だったと話していましたが。

そうだね、あれはクレイジーだね。一番手っていうのは大体いつも良くないんだ。そこが基準になって変わっていくものだからね。もし彼が2番手だったらもっと高得点がもらえていたと思うよ。

――スキルズチャレンジでは意図的に左側のコースを選んだのですか? ビクター・オラディポと組んでいた時はいつも左ではなく右だったと思うのですが。

確かにそう、その通りだね。でも違うんだ。実は事前に自分がどっちのコースになるのか確認して、そのスポットで練習していたんだ。それから勝ち上がるたびに確実に左側になるようにしたんだよ。

YOKO B

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。