ザイオン・ウィリアムソンは、とても良くないことが起きると分かっていた。それを警告しようとした。
7月のサマーリーグ、シカゴ・ブルズとの試合の第2クォーターで、ニューオーリンズ・ペリカンズのドラフト全体1位指名選手がベンチに座った時のことだ。ウィリアムソンはブルズのマイケル・ムルダーに、チャージングを狙ってジャクソン・ヘイズの前に立つなと警告した。だが、遅かった。アリーナが満員という中で、ウィリアムソンが大声で叫んでも無駄だったのだ。
ウィリアムソンのアドバイスが聞こえない中で、ムルダーはペイント内に立ち、ヘイズが向かって来るのを待った。ムルダーにとって不幸なことに、ヘイズは彼を乗り越え、ペリカンズのファンが「これまで見てきた中で最高のダンク」とツイートしたダンクを叩き込んだ。
その瞬間、自身もスリリングなダンクでより知られているにもかかわらず、ウィリアムソンはペリカンズで最も刺激的なダンカーはヘイズだと確信した。
ウィリアムソンは「(サマーリーグでペリカンズのベンチにいた)クリスチャン・ウッドに『それはするな。それはやめろ!』と言ったんだ」と振り返っている。
「(ヘイズがダンクした時は)『オー・マイ・ゴッド!』って感じだった」。
その後、ウィリアムソンはそのダンクについてヘイズに賛辞を寄せた。
「『頭がリングより上にあったぜ』ってね。本当にクレイジーだった」。
ペリカンズとNBAのファンは、今季のレギュラ-シーズン56試合でヘイズのとてつもないダンクを見てきた。だが、9月の自主練習を皮切りに、チームメイトたちはその運動能力をもっと垣間見てきたのだ。ヘイズは非常に高く跳んでのスラムダンクや、滅多に見られないプットバックダンクを生み出せる。ドリュー・ホリデーが「彼は普通と違う。突然変異だ」と話す理由のひとつだ。
シーズンを通じて、ウィリアムソンは遠征先のメディアにたびたび将来的なスラムダンクコンテスト出場について質問されてきた。通常、彼の回答は、チームがより大きな目標を達成できたら考えるというものだ。まずはチームとしての目標に集中したい、と。
ただ、彼がいずれ出場するかどうかは別に、ウィリアムソンは「練習で彼がやることを見るべきだよ」と、同じ2019年ドラフト組の仲間について話している。
「『あれ、見た? すごいぜ』って感じだよ」
「僕のダンクなんて忘れてくれ。ジャクソンのダンクはすごいんだ」。
原文:Did You Know That... Zion Williamson believes Jaxson Hayes is the Pelicans’ most electric dunker? by Jim Eichenhofer/Pelicans.com(抄訳)