【リポート】ニックスにデビン・ブッカー獲得の噂 トレードでジェイレン・ブランソンとのコンビ結成を狙う?

坂東実藍 Miran Bando

Brendan OSullivan

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NBAのオフシーズンは、まだ始まってもいない。だが、すでにニューヨーク・ニックスがスター選手をトレードで獲得するとの噂がある。

毎年恒例の憶測だ。しかし、ニックスがイースタン・カンファレンスでプレイオフの真の有力チームとなった今、その憶測はさらなる興味を引く。

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ニックスはトレードデッドライン(トレード期限)でOG・アヌノビーを獲得した。だが、彼の存在や、ジェイレン・ブランソンがリーグ有数のポイントガードに成長してもなお、十分ではないようだ。

確かに今のニックスはオールスター選手のジュリアス・ランドルをケガで欠いている。だが、たとえ彼が戦列にいたとしても、ニックスはまだリーグの巨人たちに匹敵するチームではない。

その結果、ニックスはブランソンに組ませる別のスターを追い求める可能性がある。直近で名前があがったのは、フェニックス・サンズのデビン・ブッカーだ。

『スポーティングニュース』では、ブッカーを巡る噂やサンズでの今後に関する疑問をまとめる。

デビン・ブッカーのニックスへのトレードの噂

サンズがNBAプレイオフ・ファーストラウンドでミネソタ・ティンバーウルブズにスウィープ(4勝0敗)を許して数日。サンズのロスター再編成や来季のチームづくりに関する噂が出回った。

カール・アンソニー・タウンズ、ルディ・ゴベア、アンソニー・エドワーズのトリオ結成初年度が芳しくなかったウルブズと同じように、サンズはロスターを維持して仲間意識を築いていくかもしれない。

だが、オフシーズンにニックスがトレーでブッカーを獲得することに真剣に興味を示しているとの噂がある。『Phoenix sports』のGerald Bourguet記者によると、ニックスはブッカーとブランソンを組ませるために「ほぼ何でも差し出す姿勢」という。

2022年にスーパーマックス延長契約を結んだブッカーの契約はまだ4年残っている。無制限フリーエージェントとなるのは2028年だ。ブッカーを巡るトレードは大型取引になるだろう。

ニックスにとって幸いなのは、こういった時のためのドラフト指名権があることだ。そのいくつかと、複数の選手を組ませることで、ブッカーの契約とつり合わせ、取引をまとめることができるかもしれない。

もちろん、言うは易く行うは難し。特に、ブッカーがひとつの球団でキャリアをまっとうしたいと望んでいることを考えればなおさらだ。

Bourguet記者は「ブッカーは憧れていたコービー・ブライアントのような選手の後を追い、キャリアを通じてひとつの球団で続けることの価値を理解している」と報じた。

27歳のブッカーの契約にトレード拒否条項はない。だが、サンズがブッカーの希望に反し、9シーズンを過ごした彼を手放したら驚きだ。しかしもちろん、NBAの世界ではクレイジーなこともある。

ニックスのドラフト指名権

ニックスはここ数シーズンで手に入れてきたドラフト指名権を使い、スター選手をトレードすることができる。だがそれは、ここ数年のオフシーズンで言われてきたことだ。そしてまだ、ファンが大型取引を待っていることは変わらない。

トレード市場でニックスが提示できるドラフト指名権は以下のとおりだ。

ラウンド チーム
2024 1巡目 ニックス(25位)
2024 1巡目 マーベリックス(24位)
2024 2巡目 ジャズ(38位)
2025 1巡目 ピストンズ(トップ13保護条件つき)
2025 1巡目 ウィザーズ(トップ10保護条件つき)
2025 1巡目 バックス(トップ4保護条件つき)
2025 2巡目 ネッツ
2025 2巡目 ピストンズ(トップ55保護条件つき)
2026 1巡目 ニックス
2026 2巡目 複数チームの下位指名権
2027 2巡目 ニックス
2028 1巡目 ニックス
2028 2巡目 ペイサーズかサンズの下位指名権
2029 2巡目 ペイサーズかウィザーズの下位指名権
2030 1巡目 ニックス
2030 2巡目 ニックス
2031 2巡目 ニックス

デビン・ブッカーの契約

2022年にサンズとスーパーマックス延長契約を結んだブッカーの契約は2028年までだ。2027-2028シーズン終了後に無制限FAとなる。

Spotrac』による推定年俸は以下のとおりだ。

シーズン 推定年俸
2024-25 4935万ドル(約76億4925万円)
2025-26 5330万ドル(約82億6150万円)
2026-27 5725万ドル(約88億7375万円)
2027-28 6119万ドル(約94億8445万円)

※1ドル=155円で換算

原文:Devin Booker trade rumors: Knicks 'willing to offer almost anything' to pair Suns star with Jalen Brunson(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。

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Brendan O'Sullivan is an editorial intern for Sporting News, joining in 2024. He previously worked at Newsday on Long Island, New York after graduating from Quinnipiac University.