フェニックス・サンズのデビン・ブッカーは、わずか3年のNBAキャリアで多くを成し遂げてきた。そのブッカーが、2018-19シーズンのMVPレースでダークホースになり得ると、『The Ringer』のケビン・オコーナー記者は考えている。
オコーナー記者は、ブッカーが1年目から続けて得点、リバウンド、アシストでの数字を伸ばしている点に注目。もし2017-18シーズンがブッカーにとって躍進を遂げたシーズンと評価されなかったのだとしたら、今季が大ブレークを果たすシーズンになる可能性があると言う。
「昨シーズンのブッカーは、22歳未満で平均24得点超えを果たしたNBA史上11人目の選手になった。レブロン・ジェームズとケビン・デュラントは、それぞれ2シーズンずつ同様のスタッツを残している。同じスタッツを残した5選手は、引退後に殿堂入りを果たしている。これは、ブッカーにとっても良い兆候だ」。
今後もブッカーが成長し続けると見ているオコーナー記者は、今のサンズには同選手が次のレベルに進むために必要なメンバーが揃っていると語った。
「サンズの今のロスターには、万能性が高く、シュートを決められ、スクリーンの際にスイッチに対応できるウィングが揃っている。それに新人センターのディアンドレ・エイトンが、3ポイントライン付近のスペースを広げてくれる」。
ケンタッキー大学出身のブッカーは、ピュアシューターとして知られているものの、オコーナー記者は、ボールハンドリングの能力が劇的にレベルアップしたと主張。その技術が、ブッカーの成功に繋がると考えている。
「彼はレーンに立つとずる賢い選手になる。フローターや、体勢を崩しながらのレイアップを巧みに決められる選手だ。もしショットが決まらなければ、彼は自ら進んでパサーになる」。
コンボガードのような考え方をするブッカーは、2017-18シーズンのMVPに輝いたジェームズ・ハーデンと比較されることが多い。
オコーナー記者は「ブッカーにとっての手本になる選手は、ジェームズ・ハーデンだ」と話した。
「もしサンズがスペースを広げられれば、ブッカーはピック・アンド・ロールからのスイッチを多用して、自分よりも動きの遅い相手とアイソレーションに持ち込める。まるでハーデンのようにね。フィニッシュまでもっていけるかどうかは、ブッカー次第」。
今夏アメリカ代表ミニキャンプに参加したブッカーは、さらなるレベルアップに向けて努力を続けている。21歳のブッカーがMVP候補に挙げられるかどうかは、新シーズンでの活躍にかかっている。
原文:Devin Booker listed 2018 mvp sleeper by CODY CUNNINGHAM/Suns.com(抄訳)