ポートランド・トレイルブレイザーズにとって、ここ数シーズンは選手たちの健康状態も概ね良好だった。2018-19シーズン終盤にはユスフ・ヌルキッチが左足を骨折する重傷を負ったものの、幸いにも、プレイオフ経験のある2人のベテランを獲得したおかげで、ブレイザーズは約20年ぶりにウェスタン・カンファレンス・ファイナルに進出した。
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しかし、3連敗を喫した今、彼らがシリーズを勝ち上がるには、7戦でのシリーズとなってから史上初となる、0勝3敗からの大逆転勝利を収めなければならない。これだけのことを、チームのベストプレイヤーであり、リーダーが負傷を抱えた状態で成し遂げなければならなくなった。
デイミアン・リラードは、5月19日(日本時間20日)の練習前に取材に応じ、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのシリーズ第2戦で肋骨を損傷したことを認めた。
リラードは「問題ない。第2戦の序盤にけがをしたんだ。その試合も最後までプレイできたし、昨日の試合にも出場した」と、問題ないことを強調した。
たしかに第3戦にも出場したが、リラードは9本中3本の3ポイントショットを含むフィールドゴール18本中5本成功の19得点、6リバウンド、6アシスト、2スティールと苦しんだ。そしてターンオーバー5回を記録し、 出場した時間帯と出場していないときの得失点差を示す『プラスマイナス』は-23で、普段のリラードとは別人のようだった。
それでもリラードは、けがの影響はないと言う。
「自分のプレイに影響を及ぼすとは思っていない。何も制限されない。ただ、痛みがあるだけ。どうにかできることではないからね。疲れたときに呼吸がし辛いだけ。相手と接触した場合とかは、普段と変わらない」。
リラードが負傷を言い訳にしたことは、過去一度だってない。NBAキャリア7年で負傷欠場した試合はわずか25試合しかない。仮に痛みが酷く、第4戦を欠場したとしても誰も責めないだろうが、リラードが欠場すると考えているチームメイトは一人もいない。
CJ・マッカラムは「彼をリスペクトする気持ちは、誰にも変えられない。一人の人間としての彼も理解している。けがをしてしまったのは残念だし、負傷を抱えた状態でプレイするのも大変だけれど、彼は強い人だからね。それに、何が懸かった試合かを理解している。これはプレイオフの試合で、言い訳なんてできない。彼が欠場するとも思えない。とにかく前に進まないといけない。休暇は夏に取れるからね」と語った。
エネス・カンターもオクラホマシティ・サンダーとのファーストラウンドで肩を痛め、ロドニー・フッドもデンバー・ナゲッツとのカンファレンス・セミファイナル第7戦で左ひざを負傷した。過去のプレイオフの歴史を見れば、ブレイザーズが勝ち上がる可能性は極めて低い。それでも、大逆転勝利にトライしようとするリラードの気持ちは変わらない。
「過去の結果、シリーズを勝ち上がれる可能性が低くたって、自分たちが戦う理由は多い。初めてのケースになるかどうかなんて、誰にもわからない。自分たちが史上初のチームになれるかもしれないじゃないか。それに、ウェスタン・カンファレンス・ファイナルでスウィープ負けを喫したくはない。競技者としてのプライド、プロフェッショナルとしての誇りをかけて戦わないといけない。『ベストを尽くした。良いシーズンだった』なんて言う気持ちにはなっていない。戦う理由はいくらでもある」。
原文:DESPITE SEPARATED RIBS AND A 3-0 SERIES DEFICIT, LILLARD INSISTS HE AND TEAM HAVE 'A LOT TO PLAY FOR' by Casey Holdahl/Blazers.com(抄訳)
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