デマーカス・カズンズ負傷で浮上するレイカーズへの3つの質問

Sporting News Japan Staff

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ロサンゼルス・レイカーズのデマーカス・カズンズがまたも負傷に苦しめられている。8月15日(日本時間16日)にひざの前十字靭帯断裂が明らかになり、2019-20シーズンを全休する見込みだ。

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オールスター出場4回を誇るカズンズは、ゴールデンステイト・ウォリアーズと1年契約を結んだ昨季も、前年のアキレス腱断裂からの復帰でレギュラーシーズン出場30試合にとどまっている。ポストシーズンの復調が見込まれたが、プレイオフのファーストラウンドで大腿四頭筋を断裂した。

7月にレイカーズと年俸350万ドル(約3億7000万円)の1年契約を結んだカズンズだが、今回のケガは復権を目指すチームにとって痛手となるだろう。

では、カズンズの負傷はレイカーズにとってどんな意味を持つだろうか。レイカーズが答えなければならない質問は3つある。

1. スターティングラインナップは?

昨季はその力を大きく発揮できなかったとはいえ、カズンズはレイカーズでセンターのスタメン候補だった。レイカーズにとって不運なのは、このポジションの選手層が厚くないことだ。

現ロスターで唯一のセンターは、ジャベール・マギー。昨季は75試合に出場(先発62試合)、1試合平均12.0得点、7.5リバウンドという記録だった。

ニューオーリンズ・ペリカンズとの大型取引で獲得したアンソニー・デイビスは、センターの先発候補となる。だが、先月の入団会見で本人はセンターでのプレイを望んでいないと明言した。

レブロン・ジェームズをポイントガードとし、ダニー・グリーン、カイル・クーズマ、デイビスが先発と見込まれるレイカーズだが、デイビスが最もフィットするのはどこか、まだ分からない。

2. 攻撃面での影響は?

フランク・ボーゲル・ヘッドコーチがレイカーズでどんなプレイをするかはまだ分からない。ただ、カズンズがいるといないとでは、柔軟性が違ってくるのは確かだ。

マギーはリムプロテクターとして優れており、リングに向かって堅実に走る。だが、昨季の3ポイントショットは成功率が8.3%しかなく、ボールを扱うこともほとんどない。

現在のNBAにおいて、ショットが打てるビッグマンは貴重だ。その選手がひとり(デイビス)しかいなければ、攻撃面でブレーキとなる。

3. チームのケミストリーが問題に?

カズンズ加入で大きかったひとつが、レイカーズのほかのメンバーと補完し得るという実績があったことだ。

デイビスとは2017-18シーズン前半のペリカンズでダイナミックなフロントコートを形成し、カズンズは1試合平均25.2得点、12.9リバウンド、5.4アシストをマークした。同じケンタッキー大学出身のラジョン・ロンドも、当時のメンバーのひとりで、1試合平均8.3得点、8.2アシストを記録している。

レイカーズはデイビスを獲得するのに、ロンゾ・ボール、ブランドン・イングラム、ジョシュ・ハートをペリカンズへトレードし、ロスターが大きく変わった。それでも、新メンバーたちが互いを知っているからこそ、レイカーズにとって成功の夏だったのだが…。

原文: DeMarcus Cousins injury: 3 questions the Lakers must answer after big man reportedly tears ACL by Sporting News.com(抄訳)​


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