昨シーズン、フェニックス・サンズにドラフト全体1位で指名されたディアンドレ・エイトンは、大きな期待に応えた。1試合平均で得点とリバウンドのダブルダブルを達成し、フィールドゴール成功率は新人中3位。オールルーキーのファーストチームに選出された。
だが、21歳のエイトンは、まだこれからのようだ。彼はこの夏をバスケットボールにささげた。ほかの多くのNBA選手が休みを楽しむ間に、エイトンはサンズのコーチングスタッフとジムでトレーニングを続けたのだ。
モンティ・ウィリアムズ・ヘッドコーチは「そこから始まったと思う」と、夏のトレーニングがエイトンの成長にとって大きかったと話している。
「夏にここに残ろうとしたことが、彼の集中を物語っている。大変になると分かっていたんじゃないかな。若手の多くがそうであるように、彼も懸念していたんだ。でも、そこから退かなかった」。
エイトン自身は「正直、この夏は人生で初めてというくらいハードにジムでトレーニングした」と述べた。
「ジムにだれもいない時でも、コーチたちに囲まれていた。10人のコーチたちと自分だけだった」。
トレーニングキャンプや練習、プレシーズンマッチ初戦で、チームメイトたちはエイトンが昨季から成長したことに気づいた。
デビン・ブッカーは「確実に違いが分かるよね」と話している。
「彼には彼の目標があり、それを達成したいと望んでいる。自分がしっかり仕事して、良いパフォーマンスをしなければいけなくなると分かっているんだ。彼は毎日そういうメンタリティーだよ」。
日々の練習でアーロン・ベインズとペイント内でぶつかっていることは、エイトンを次のレベルに引き上げる助けとなる。エイトンは「素晴らしい選手になるための助けになるのは確かだ」と語った。
「ベインズが助けになるのは間違いない。彼はすでに偉大な選手だし、優勝経験もある。彼はすべてを見たきた選手だ。静かにその話を聞いて、学ぶのみさ」。
一緒に練習するようになって間もないが、NBAで8年目のベテランであるベインズも「彼は集中しているよね」と、エイトンの成熟ぶりに言及した。
「僕がここに来てから、彼は非常にプロフェッショナルに振る舞っている。そういうプロ意識は教えられるものじゃないから、彼との仕事はワクワクするよ。そうやって彼は日々向上している。一緒に仕事をするのは楽しいだろうね」。
ミネソタ・ティンバーウルブズとのプレシーズンマッチ初戦で、エイトンは最初から集中し、アグレッシブにプレイし、自らの任務に専念。前半だけで16得点、10リバウンドを記録した。
プレイ時間は20分だったが、最終的にフィールドゴール14本中9本でチーム最多の18得点、13リバウンド、2ブロックをマークしている。リーグを代表するリバウンダーのカール・アンソニー・タウンズ相手でも、13-10とリバウンド数で上回った。うち7つがオフェンシブリバウンドだ。
リバウンドや攻撃の動き、守備での集中力への取り組みで、エイトンはほとんど止めることができないような選手となった。サンズのファンがこれまで見てきたのは、エイトンのポテンシャルの一部だけだったのかもしれない。
ウィリアムズHCは「あと数か月のうちに、支配的な選手を見ることになると思う」と、夏をトレーニングにささげたエイトンを称賛した。
原文:Deandre Ayton's Dedication This Summer is Translating to the Court by CODY CUNNINGHAM/Suns.com(抄訳)