ユタ・ジャズは12月15日(日本時間16日)、ダニー・エインジが新たに球団の最高経営責任者(CEO)に就任することを発表した。また、エインジはNBA理事会におけるジャズの副理事として球団を運営するスミス・エンターテイメント・グループ(SEG)を代表する。
エインジは、球団幹部としてボストン・セルティックスに18年在籍し、バスケットボール運営部門代表などを務めた。年間最優秀エグゼクティブ賞を受賞した経験もある。エインジが在籍した18年間で、セルティックスはプレイオフ進出15回、イースタン・カンファレンス・ファイナル進出7回、NBAファイナル進出2回、優勝1回(2008年)を成し遂げた。
セルティックスでの7年半を含めてNBA選手として14年のキャリアを持つエインジは、フェニックス・サンズで3シーズン半にわたってヘッドコーチも務めた(1996~2000年)。選手時代に2回、エグゼクティブとして1回、計3回のNBA優勝経験を誇る(いずれもセルティックス時代)。大学時代はユタ州を拠点とするブリガムヤング大学でプレイし、1981年には大学バスケットボールの年間最優秀選手賞のひとつであるウッデン賞を受賞した。
ジャズのオーナーであるライアン・スミスは、公式リリースで「ダニーは世界でも有数のバスケットボールに対する考え方の持ち主であり、同時にこの州と我々のコミュニティへの情熱もあります」と話した。
「球団のあらゆる側面にとって最高の人材を加えることができたと信じています。ダニーの才覚と経験を手に入れることができたのは幸運です。ジャズは素晴らしいリーダーシップを持つゼネラルマネジャーのジャスティン・ザニク、ヘッドコーチのクイン・スナイダーに見事に率いられています。ジャスティン、クイン、そして私と一緒にダニーが働いてくれることになり、これ以上の喜びはありません。我々がNBA優勝という共通の目標を目指す上で、ダニーは組織を強化する助けとなってくれるでしょう」。
一方、エインジは「ライアン・スミスとアシュリー・スミスは長年の知り合いで、尊敬しています。ここユタで彼らは素晴らしいことをしており、ジャズやSEG全体に対する彼らのビジョンの一部となれることに興奮しています」と述べた。
「ユタにおける私のルーツは深く、強固なので、ジャズに加わることは自分にとって自然で完璧にフィットすることでした。このチームには素晴らしい土台となる人々や選手たちがおり、ジャスティンとクインは見事な仕事をしています。ファンにふさわしい成功へともたらすために、彼らと協力し、リソースとなり、私の見解を共有し、一緒に仕事できることをうれしく思います」。