10月26日(日本時間27日)にウィスコンシン州ミルウォーキーのファイサーブ・フォーラムで行われたフィラデルフィア・76ers対ミルウォーキー・バックスの一戦は、118-117でバックスが勝利した。
バックスの新戦力デイミアン・リラードは、3ポイントショット12本中4本成功を含むフィールドゴール20本中9本成功、フリースロー17本中17本成功で39得点をあげている。1984年にテリー・カミングスがマークした34得点を上回り、バックスデビュー戦の球団最多得点記録を更新。また、リラードは8リバウンド、4アシストもマークしている。
11年を過ごしたポートランド・トレイルブレイザーズから移籍したリラードは、「まったく違っていたね」と話した。
「僕はアリーナに来れば働く人のすべてを知っているという環境にいた。コートに立って周囲を見回したら、毎年来てくれているファンたちのことも分かったくらいだ。とにかくすごく慣れ親しんだ環境にいたんだよ」
「ここに来ると、今はロードの試合に来たみたいな感覚だ。もう長いことリーグにいるけど、まるで新人みたいにきょろきょろしている。でも、僕は勝つためにここに来た。みんなの迎え入れ方や、裏で言ってくれることなどで、溶け込め始めていると思う」
バックスは第2クォーターに19点差をつけたが、第4Q序盤に連続14得点を許してリードを失う。だが、残り3分57秒にリラードの3Pで1点リードとすると、これを皮切りに連続11得点。残り2分45秒で113-104と9点差とする。
連続7得点を許して2点差まで追い上げられたバックスだが、残り1分13秒に再びリラードが3Pを成功。それでもトバイアス・ハリスに3Pを決められたが、残り11.5秒にリラードがドライブでファウルを誘い、FTを2本とも沈めて競り勝った。
バックス(1勝)はリラードのほか、ヤニス・アデトクンボが23得点、13リバウンド、2ブロックを記録。FG22本中10本成功のアデトクンボは、FG成功が通算5905本でカリーム・アブドゥル・ジャバーの5902本を抜き、球団記録を更新している。
そのほか、バックスはブルック・ロペスが13得点、ボビー・ポーティスが10得点、6リバウンドを記録。ヘッドコーチとして初の白星をあげたバックスのエイドリアン・グリフィンHCは、「試合中にとにかく彼はウチを負けさせないと感じたよ」と話した。
一方、オフシーズンにトレードを要求したジェームズ・ハーデンが不在の76ers(1敗)は、タイリース・マクシーが31得点、8アシスト、ケリー・ウーブレイJr.が27得点、ジョエル・エンビードが24得点、7リバウンド、6アシスト、トバイアス・ハリスが20得点、7リバウンドを記録している。
ニック・ナースHCは「(序盤にビハインドを背負ってから)いくつか調整し、プレイを大きく改善できたのは気に入ったよ」と話した。
「我々にも勝つだけのあらゆるチャンスがあった」