4月10日(日本時間11日)にAT&Tセンターで行なわれたダラス・マーベリックス対サンアントニオ・スパーズの一戦は、ラマーカス・オルドリッジが34得点、16リバウンドを記録し、スパーズが105-94で勝利した。前日に引退を発表したマーベリックスのダーク・ノビツキーは、20得点、10リバウンドのダブルダブルを達成している。
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前日の引退発表を受け、アリーナは満員御礼。マーベリックスひと筋、21シーズンのキャリアに終止符を打つノビツキーがコートに入り、ボールに触れるたびに、観客は声援を寄せ、ショットが外れると嘆息した。試合を通じ、「MVP!」のチャントも絶えなかった。
ノビツキーは32分間のプレイでフィールドゴール21本中8本成功、3ポイントショット6本中2本成功。残り49.7秒、20フィート(約6メートル)からのショットが最後の1本に。リック・カーライル・ヘッドコーチがベンチに下げ、観客からは声援や「ダーク」「MVP」の声が寄せられた。
🎥ダーク・ノビツキー、NBA選手としての21シーズンを締めくくる最後の得点シーン! 41.21.1..Thank you, Dirk!! @swish41 @dallasmavs #MFFL #NBA #NBAjp pic.twitter.com/3FuK7nci46
— NBA Japan (@NBAJPN) April 11, 2019
ノビツキーとスパーズには多くの記憶に残る思い出がある。なかでも、2006年のカンファレンス・セミファイナルは記憶に残るだろう。
マーベリックスの3勝1敗からスパーズが追いついて迎えた第7戦、最大20点のリードを失ったマーベリックスだが、残り21.6秒でノビツキーがレイアップの際にマヌ・ジノビリにファウルされ、フリースローを決めて同点とすると、オーバータイムの末に激闘を制し、そのまま球団初のNBAファイナルまで駒を進めた。
ノビツキーは「ホームじゃなければここが完璧だ」と、サンアントニオについて述べた。
「このチームはずっとビッグブラザーみたいなものだったんだ。彼らが僕らを倒して、2006年には僕らが彼らを乗り越えることができた。僕にとってはおそらく自分が関わった中で最高のプレイオフだったと思う。人生最高のバスケットボールができたのも、あのシリーズだっただろう」。
ノビツキーにとって、ロードでのスパーズ戦は38試合目だった。ユタ・ジャズのレジェンド、カール・マローンやジョン・ストックトンの46試合や、デンバー・ナゲッツのアレックス・イングリッシュの39試合に続き、ヒューストン・ロケッツのハキーム・オラジュワンと並ぶ歴代3位タイの試合数だ。
ノビツキーは「今夜もファンタスティックだった」と感動した。
「正直、まるでホームゲームみたいだったよ」。
スパーズはノビツキーの21シーズンを振り返る1分半のハイライト映像を用意。大型スクリーンでその様子を見ていたが、反転して涙をこぼしたノビツキーは、「最初の2、30秒はこらえたんだけどね」と振り返った。
「『最高だ』って感じだったんだけど、それから(涙が)出てきたんだ。なぜか分からない。彼らは僕のキャリアというだけじゃなく、スパーズを倒したことも含めたハイライトを見せてくれた。それはより信じられないことだ」。
一方、スパーズのグレッグ・ポポビッチHCは「彼のラストゲームを見ることで、選手もファンも、コーチもスタッフも、全員が歴史を目撃した」と述べた。
「彼は良い試合をした。素晴らしいことであり、驚きではない。今夜の彼はとても楽しんでいた。彼のことを本当にうれしく思ったよ」。
デマー・デローザンは「今夜ダークと対戦できたのは素晴らしかった」と話している。
「彼のプレイを見て、歴代有数の選手のラストゲームで対戦できたんだ。最高だったよ。良い写真があるといいんだけど」。
プレイオフに向けて順位が懸かるスパーズは、すぐに二桁点差をつけると、最大で22点のリードをつけて勝利。だが、オクラホマシティ・サンダーの勝利により、ウェスタン・カンファレンスを7位で終えた。プレイオフ1回戦では、ウェスト2位のデンバー・ナゲッツと対戦する。
スパーズ(48勝34敗)はデローザンが19得点、デリック・ホワイトが14得点を記録。一方、マーベリックス(33勝49敗)はジャスティン・ジャクソンとコートニー・リーが各14得点をマークした。
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