[杉浦大介コラム第65回]オールスターに選ばれるべきだった選手たち:(1)クリス・ポール

杉浦大介 Daisuke Sugiura

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Chris Paul
クリス・ポール(ロサンゼルス・クリッパーズ)

左手親指靭帯を断裂したポールは1月中旬から戦線離脱しており、いずれにしてもオールスターには出場できない。だとすれば、選考漏れは仕方ないのだろう。

ただ、たとえそうだとしても、現代最高のピュアポイントガードが10年連続のオールスター選出を逃したことに納得できないファンは少なくなかったようだ。

故障発生まで36戦に出場し、今季もハイレベルの数字をマーク。このままいけば、自己通算7度目のシーズン平均17得点、9アシスト、2スティール以上を残す可能性は高い。“平均17-9-2”はジョン・ストックトン、アイザイア・トーマスといったレジェンドでも3度(歴代2位)しか成し遂げていない数字。それだけの成績を31歳になった今でも当たり前のように残すところからも、この選手の優秀さと多才さが伝わってくる。

ブレイク・グリフィンが長期欠場しながら、それでもクリッパーズが好成績を保っていたのは紛れもなくポールの功績。だとすれば、ポールにまずはオールスター10年連続選出の栄誉を与えた上で、辞退後に代替選手を選ぶという配慮がなされても良かったのではないか。

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文:杉浦大介  Twitter: @daisukesugiura

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杉浦大介 Daisuke Sugiura

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東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。