[杉浦大介コラム第63回]2016-17シーズン序盤戦アウォード:(4)MIP

杉浦大介 Daisuke Sugiura

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序盤戦 MIP(最優秀躍進選手)

ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)
平均23.4得点/FG成功率52.6%/3P成功率28.2%/FT成功率78.9%/5.8アシスト/9.1リバウンド

バックスの“怪童”は、今季ここまでキャリアハイの平均得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロック、FG成功率をマークし、全国区のスーパースターダムに躍り出た。

今季は頻繁にハイライトシーンを演出し、オールスター初選出も濃厚。バックスが現時点でプレイオフ圏内にいるのも、22歳のフロアリーダーの功績だと言って良い。

「これまでもレブロン・ジェームズ、コービー・ブライアント、マイケル・ジョーダンといった特別なプレイヤーが現れてきた。そしてヤニスもまた、私たちが長きにわたってそのプレイを楽しめる稀有な選手だ」。

12月1日、ブルックリンでのネッツ戦の際、ジェイソン・キッド・ヘッドコーチはアデトクンボを歴史に名を残すビッグネームたちと比較するような言葉でアデトクンボを褒め称えて話題を呼んだ。

今季からキッドによってポイントフォワード役に固定されて以降、実際にアデトクンボはスケールの大きなプレイを見せている。このまま健康と向上心を保てば、可能性は無限大と言っていい。2016-17シーズンは、ミルウォーキーの新たなヒーローが本格化し始めた年として記憶されることになっても不思議はないだろう。

MVP新人王最優秀守備選手MIP

文:杉浦大介  Twitter: @daisukesugiura

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東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。