ドレイモンド・グリーンとトリスタン・トンプソンの間にある敵対意識は、今年のNBAファイナルの延長線上にあるようだ。7月18日のESPY賞授賞式後、ロサンゼルスのナイトクラブで二人の乱闘が起きたとのウワサが広まってから2週間、31日に入った情報によると、ウォリアーズとキャバリアーズのこの両フォワードの他にも主要選手が関わっていたという。
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しかし、我々はこのうわさによる乱闘の何を知っているというのか、そして実際には何が起きたと信じるべきなのか? 最新の報道を書き連ねる前に、グリーンとトンプソンがなぜお互いの連れ同士と楽しむことができないのかを理解するために今年のNBAファイナルを振り返ろう。
ドレイモンド・グリーンとトリスタン・トンプソンの不仲説
2018年NBAファイナル第1戦は「おいおい、JR・スミスは何をしているんだ」といった試合だったと語り継がれていくだろうが、オーバータイムによる結末には多くのドラマがあった。
ウォリアーズは時計の針が進むのを待てば勝利を手にする状況となったが、ショットクロックヴァイオレイションを受ける代わりに、ショーン・リビングストンが彼の代名詞のミドルレンジからのジャンプシュートを放った。それを受けたトンプソンは、シュートを放ったリビングストンの方向へと肘を投げ出す決断をし、これが退場へとつながった。
その後、グリーンが火に油を注いだ。
しかし、事態はこれで収まらなかった。ウォリアーズがキャバリアーズを一掃した後、コートを去る前にトンプソンが求めた慣習的な握手を、グリーンが拒否したのだ。
ウォリアーズの優勝パレードで、グリーンはトンプソンに対して敬意を払わなかった理由を説明し、「トンプソン、僕たちは相容れないな」と話した。
コート上のライバルたちの間には昔から多くの敵対心が存在していた。特に4年連続NBAファイナルで相対することとなれば尚のことだ。しかし、この件は単なるバスケットボールの論争から「ストリートで会おう」という発言にまで急速に発展した。
それで……ドレイモンド・グリーンとトリスタン・トンプソンは実際にケンカをしたのか?
ゴシップとエンタメ情報を掲載しているサイトBossipは、プライベート・パーティに出席した複数の情報源と証人を挙げ、乱闘を取り巻く状況を最初に報じた。
「7月18日、ESPY賞の授賞式後のプライベート・パーティに参加するために2人のセレブはナイトクラブに集った。そして話によると、トンプソン(クロエ・カーダシアンとの間にトゥルーという名の幼女をもうけている一児の父)がグリーンを2度殴りつけ、NBAチャンピオンを打ち負かしたという」
米スポーツ専門チャンネル「FOXスポーツ1」のジェイソン・マッキンタイアはこの話を肯定し、パンチの前に交わされていたやり取りについても話した。
Draymond went up to apologize to Tristan for what happened after G4 of the finals. TT said ‘nah man’ and Draymond tried again, ‘come on, I didn’t mean it’ and then WHAP, Tristan leveled him with a punch. Draymond didn’t go down.
— Jason McIntyre (@jasonrmcintyre) 2018年7月31日
ジェイソン・マッキンタイアのツイート:
ドレイモンドはNBAファイナル第4戦後に起きたことについて謝罪するためにトリスタンの方へ向かった。トリスタンは「よせよ」と言ったが、ドレイモンドは再度接近を試みて「待てよ、そういう意味じゃない」と言い、直後に強打が飛んだ。トリスタンはパンチを放ってその場を離れた。ドレイモンドはその場に倒れはしなかった。
Draymond Green was not the aggressor, he was trying to make peace. Tristan felt embarrassed by the end of the Finals diss moment and just unloaded. Couple players i spoke here in LA/on social media went with, "about time"
— Jason McIntyre (@jasonrmcintyre) 2018年7月31日
ドレイモンド・グリーンは攻撃を仕掛けようとしたのではなく、友好関係を築こうとしていた。トリスタンはNBAファイナルを大敗で終えた瞬間から羞恥心を抱いており、それを発散した形だ。私がここLAやソーシャルメディア上で話した両選手はそろそろ仲直りしても良かったはずなのだが。
この発言にも疑いの目を向けた方が公平だろう。この話は映画脚本のように少しばかり良く出来すぎている。
スポーツ専門サイトThe Athleticでウォリアーズを担当しステフィン・カリーの本も出版したマーカス・トンプソンは、物理的な暴力の前にはいかなる会話もなかったと報じた。ただ、キャバリアーズの大男が「いきなりグリーンを攻撃した」という。
「『あれはいきなりのパンチだった』。パーティの出席者の1人がそう話した。『でも、正直に言うと、あれはパンチとは言えないね。強く押しただけと言った方がいいだろう』。
別の情報源によると、顔面をつかんでいたという。また、他の報道によると、おそらく素早いワン・ツーだったが正当性のあるパンチだったという。
理由は何であれ、グリーンが激怒していたということは複数の情報源が述べている」
ESPNのパブロ・トーレからは、これとはまた異なる情報が入ってきている。彼が言うには、グリーンは「その夜何度もトリスタン・トンプソンをからかって」おり、彼の妻であるクロエ・カーダシアンや、彼のいるキャバリアーズを去ったレブロン・ジェームズについて言葉のジャブをトンプソンに放っていたという。
.@PabloTorre recounts the story of how the Tristan Thompson and Draymond Green "fight" might have gone down... pic.twitter.com/4IygZj8HoC
— HIGH NOON (9am Pacific) (@HIGHNOONonESPN) 2018年8月1日
「HIGH NOON」(パブロ・トーレが司会を務める番組)の公式ツイッター:
パブロ・トーレが、トリスタン・トンプソンとドレイモンド・グリーンのケンカについての話を語った。
結局、2発のパンチだったのか、特大のパンチだったのか、押しただけなのか、顔をつかんだのか。確実に言えるのは“何か”が起きたとういうことだ。しかし、監視カメラの映像が流出することでもない限り、我々がその夜の真相を知ることはないだろう。
レブロン・ジェームズとケビン・デュラントは仲裁に入る必要があった?
Bossipは、ジェームズとデュラントが更なる混乱を防ぐために「すぐさま仲裁に入り」、ジェームズは乱闘の直後にパーティ会場を去ったと報じた。しかし、ジェームズとデュラントは仲裁に入った数名のNBAスター選手の内の一部であり、元MVPである2選手のみが仲裁に入ったという報道は完全に正確ではないとマーカス・トンプソンは話した。
また、この騒動がお祝いの席を台無しにしたということもなく、冷静さを保っている人々の方が多かったという。
「NBAの億万長者たちの間で騒動を解決する話し合いが行われた後、場の空気も落ち着いてきた。パーティは続行し、グリーンとトンプソンも残りの時間は笑ったり、はしゃいだりして問題なく盛り上がっていた。
『あれはケンカなんかじゃないさ』。とある情報提供者はそう話した。『何でもないことで騒がれすぎなんだ』」
グリーンとトンプソンは今回の事件について公式のコメントを出していない。また、彼らが論争に加わる大きな理由も見当たらない。この件は大物たちが関与していたために大げさに広められていたのだろう。NBAの論争は議論している分には面白いが、多くの詳細が語られる割にその全てが一致することはない。
だが、次のキャバリアーズ対ウォリアーズの一戦がとても興味深いものになったのは間違いない。
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原文:Did Draymond Green, Tristan Thompson fight at ESPYs party? Latest details on reported scuffle
翻訳:日本映像翻訳アカデミー