クリス・ポールがオールスターゲームの通算アシスト数でマジック・ジョンソンを抜いて歴代首位に浮上

YOKO B

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3月7日(日本時間8日)、ジョージア州アトランタのステイトファーム・アリーナで開催された第70回NBAオールスターゲームにチーム・レブロンの一員として出場したクリス・ポール(フェニックス・サンズ)が、16アシストをマークした。オールスターゲーム通算アシスト数を128本としたポールは、マジック・ジョンソンの記録(127本)を1本上回り、歴代首位に浮上した。

試合後の記者会見では、ハーフタイム中に息子から記録更新まで「あと4アシスト必要だよ」と伝えられたと明かしている。ポールは前半だけで12アシストを記録し、最終的に16アシストに加えて6得点、8リバウンド、3スティールをマーク。出場時間帯のチームの得失点差を示すプラスマイナスは、両軍最多の+26を記録した。

以下、試合後に行なわれた記者会見の質疑応答抜粋。

――あのロブは、インバウンドからパスしたほうではないロブのことですが、ロブをキャッチするのは(パスをするのとは)別の話だと思うのですが、それについて説明してください。あれは事前に計画されていたのですか? それとも自然発生的に起きたのでしょうか?

いや、事前に話し合ったよ。3人(自分、ステフィン・カリー、デイミアン・リラード)ともゲームの途中でダンクをしたいと言っていて、だからじゃあやろうってことになってお互いに順番にダンクをしたんだ。

――今夜はいかがでしたか? 明らかに新しいフォーマットになって競り合うようになっていますが、今夜はみんなもっと楽しんでいたように感じました。私の読みは間違ってますか?

そうだね、わからないけど、今はなきコービー・ブライアントへの感謝だろうね。僕はひとつの戦い方しか知らなくて、それは勝つことだから、僕らは試合中ずっとそれについて話していたんだ。みんな怪我はしたくなかったけど、僕らは勝ちたかった。だから、僕らは精一杯競って勝ったんだ。

――誰かから知らされていたかどうかわかりませんが、今夜あなたはオールスターゲームの通算アシストで歴代リーダーになりましたね。

そうなんだよ、その記録を破るために必要なアシストの数を知っていたのは僕の息子だったんだ。ハーフタイム中に息子が近づいてきて、「パパ、あと4アシスト必要だよ」って言ってきたんだ。そんな瞬間に、ここに父や弟、甥っ子がいてくれて、さらにもっと特別になったね。僕にゲームを教えてくれて、男としてのあり方を教えてくれて、規律を教えてくれたのは僕の父なんだ。彼がこの瞬間に立ち会えたこと以上に嬉しいことはないよ。

――HBCU(歴史的黒人大学)のために募金できた金額だけをとっても、あなたにとって非常に重要なことだと思いますが、それに関わっていることにはどんな意味がありますか?

もうそれは、記憶に残ることだし、僕らは決して忘れないよ。僕ら選手全員で、初期のシャットダウンの時に話したんだ。バブル(隔離施設)で試合をしていた時にも話し合ったんだ。この大義のためにすべてがひとつにまとまったのは、僕が着ているジャケットに様々なHBCUを象徴したロゴが付いているのを見ればわかる。だから僕はこのことに関われて、ただただ幸せなんだ。


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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。