マーク・キューバンがチャリティの景品にマーベリックスとの1日契約権を提供

大西玲央 Reo Onishi

マーク・キューバンがチャリティの景品にマーベリックスとの1日契約権を提供 image

ファナティクス社の創始者であり、エグゼクティブチェアマンであるマイケル・ルービンが、テクノロジー系の企業家であるアラン・ティッシュとギャリー・ベイナーチャックとともに立ち上げた『オールインチャレンジ』というチャリティサイトが今スポーツ界で話題だ。

同サイトはオークションに参加したり、抽選権を購入する形で寄付をすることができ、売り上げは全て新型コロナウイルスの影響で苦しむ子供、年配者、最前線で対応を続ける英雄たちへの食料提供に使用される。

そのなかでも、ダラス・マーベリックスのオーナーであるマーク・キューバンは、プレシーズン戦に出場できるマーベリックスとの1日契約権を提供している。マブス公式サイトでも以下のように取り上げられている。

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マーク・キューバンのおかげで、誰かひとりの"NBAチームでプレイする"という夢が、実現しようとしている。

ダラス・マーベリックスのキューバン・オーナーは、ファナティクス社が立ち上げた『オールインチャレンジ』に、1日だけマーベリックスの選手になれる権利を提供することを4月14日(日本時間15日)に発表した。

14日の午後、キューバンは自身のツイッターと『オールインチャレンジ』のウェブサイトに動画を投稿し、以下のように発言している:

「『オールインチャレンジ』に参加します。では、勝者には何を提供するのかというと、試合が開催される日にダラスに招待し、真っ先にやることは正式なNBA契約を結びます。そしてユニフォームを準備し、あなたの名前を背中に付け、背番号を選んでもらい、シュート練習でほかのチームメイトと会ってもらいます」。

「試合では、ウォームアップのレイアップラインにも参加します。自分のスキルを見せつけてください。観客の前で何本かジャンプショットを打ったあと、試合中はベンチに座ってもらいます。そして試合中、フリースローが打てるような状況を作ります。そしてのそのフリースローを打つ瞬間、観客は『MVP、MVP』と大歓声をあげるのです」。

この幸運な当選者は、『オールインチャレンジ』への貢献者から抽選で選ばれます。このチャリティと試合の売り上げは、Feeding America、Meals on Wheels、World Central Kitchen、No Kid Hungryに100%寄付される。

参加者には、10ドルの寄付で10口、25ドルの寄付で25口、50ドルの寄付で100口、100ドルの寄付で200口の抽選権が与えられる。

さらにキューバンは、勝者のスタッツもMavs.comのウェブサイトに掲載されると説明しており、出場するプレシーズン戦への航空券とホテルに2泊滞在することができる。

原文:Mark Cuban's All-In Challenge is a chance to make your NBA dream come true by Eddie Sefko/Mavs.com(抄訳)

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『オールインチャレンジ』ではほかに、NBAのレジェンド選手であるマジック・ジョンソンと「H-O-R-S-E」(相手と同じショットを決め合うシュートゲーム)をプレイし、コートサイドでレイカーズ戦を見る権利や、ゴールデンステイト・ウォリアーズの共同チェアマンであるピーター・グーバーの2015年の優勝リング、2020年のNBAドラフトでニューヨーク・ニックスの作戦ルームに同席する権利、フィラデルフィア・76ersのベン・シモンズと5オン5をプレイする権利、レジェンド選手のシャキール・オニールと3オン3ができる権利などが出品されている。

このチャリティはチャレンジをテーマにしており、参加者がほかの者にチャレンジを送ることで広がりを見せている。そのため、今後もスター選手や過去の名選手が参加する可能性がある。

ちなみにキューバンは、ロサンゼルス・クリッパーズのスティーブ・バルマー会長とマイケル・ジョーダンを指名しており、もしふたりが彼のチャレンジを受け入れれば、さらなる豪華な景品が追加されていくこととなりそうだ。


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大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。