セルティックス対マーベリックス 両チームのNBAファイナルまでの道のり

大西玲央 Reo Onishi

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6月7日(現地6日)、NBAファイナル2024が開幕する。イースタン・カンファレンスはボストン・セルティックス、ウェスタン・カンファレンスはダラス・マーベリックスがそれぞれ勝ち上がり、勝者にはNBA 2023-2024シーズン覇者の称号が与えられる。

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セルティックスは2年ぶり、マーベリックスは13年ぶりのファイナル進出だ。ファイナルでの対決前に、それぞれのチームがどのようにここまでやってきたのかをチェックしておこう。

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ボストン・セルティックス

レギュラーシーズン

オフシーズンにチームの心臓部とまで言われていたマーカス・スマートを放出をし、クリスタプス・ポルジンギスとドリュー・ホリデーを獲得したセルティックスは、66勝16敗とレギュラーシーズンを圧倒的な強さで走り抜けた。

東2位のニューヨーク・ニックスには14ゲーム差をつける独走状態で、西1位のオクラホマシティ・サンダーをも7ゲーム上回るリーグトップの成績を収めた。

プレイオフ

1回戦ではマイアミ・ヒートを4勝1敗で、カンファレンス・セミファイナルでもクリーブランド・キャバリアーズを4勝1敗で倒した。そしてカンファレンス・ファイナルはインディアナ・ペイサーズを4勝0敗のスウィープで下し、ここ3年で2度目のNBAファイナル進出を果たしている。

各シリーズ、相手のエース級の選手が負傷で離脱するという事態に助けられてはいるものの、セルティックス自身も主力のポルジンギスが離脱中。特にペイサーズとのシリーズは激闘が多く、スウィープという成績以上に接戦でのチームの遂行力の高さを証明する形となった。

ジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンがコンビを組んでから7シーズン目、常にプレイオフに出場しながらも、まだ優勝は手にしていない。2007-08シーズン以来、リーグ記録となる18回目の優勝を目指す。

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ダラス・マーベリックス

レギュラーシーズン

マーベリックスはNBAドラフト2023でデューク大学1年生のデレック・ライブリー二世を指名したのがオフシーズン補強の始まりだった。さらにデリック・ジョーンズJr.を獲得、そして昨季のトレード期限で獲得したカイリー・アービングとも再契約をし、ルカ・ドンチッチとアービングの2枚看板ロスターで2023-24シーズンに臨んだ。

勝ったり負けたりが続き、勝率5割近辺を維持するシーズン前半だったが、2月にトレードでダニエル・ギャフォードとPJ・ワシントンを獲得してからチームは好転。元々あったオフェンス力に加え、ディフェンスが大幅に向上したことで西5位というポジションでプレイオフを迎えた。

プレイオフ

1回戦では多くのスター選手を抱える第4シードのロサンゼルス・クリッパーズを破り、続くカンファレンス・セミファイナルでは第1シードのオクラホマシティ・サンダーと対戦。若さと勢いのあるチームを相手にしながらも、シーズン中に構築したディフェンスで相手のエースであるシェイ・ギルジャス・アレクサンダーを抑え、4勝2敗でカンファレンス・ファイナルに進出した。

昨季覇者のデンバー・ナゲッツを倒したミネソタ・ティンバーウルブズとのカンファレンス・ファイナルでは、敵地で2連勝、さらにホームでも接戦を制して3勝0敗の好スタートを切った。第4戦こそアンソニー・エドワーズとカール・アンソニー・タウンズという相手の2大スター選手に活躍を許し落としたものの、続く第5戦ではドンチッチとアービングが合わせて72得点と大活躍し、NBAファイナル出場を決めた。

最後にチームが出場した2011年のファイナルでは優勝を果たしており、現在ヘッドコーチを務めるジェイソン・キッドは選手として貢献した。今や世界的スター選手となったドンチッチがリーグ入りしてから6シーズン目、ついにNBAファイナルという大舞台に立つこととなった。

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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。