新時代に突入したセルティックスと76ersのライバル関係

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ボストン・セルティックスとフィラデルフィア・76ersほど、NBAのプレイオフで頻繁に対戦している2チームはない。ポストシーズンの歴史において、彼らは20回対戦している(76ersがシラキューズ・ナショナルズだった時代の7回を含む)。第7戦までもつれ込んだのは7回だ。

今は1980年代前半のような時代に突入しつつあるかもしれない。当時、セルティックスと76ersは6年間で4回(1980年、81年、82年、85年)もイースタン・カンファレンス決勝で対戦している。

イーストのカンファレンス準決勝でセルティックスが76ersを下したのは5カ月前のことだ。レブロン・ジェームズがウェスタン・カンファレンスへと去った今、セルティックスと76ersはこれからイーストを支配するチャンスを手にしている。

歴史

1946年創設のセルティックスは、ニューヨーク・ニックス、ゴールデンステイト・ウォリアーズとともに、バスケットボール・アソシエーション・オブ・アメリカ時代から残る3球団の一つ。ナショナルズは1946年にナショナル・バスケットボール・リーグで戦い始め、1949年にNBAに参入した。

ポストシーズンでの初顔合わせは1953年。ここから9年で7回、プレイオフで対戦した。セルティックスが4回制している。1963年にナショナルズはフィラデルフィアに移転し、76ersとなった。1965年からは4年連続で、ディビジョン決勝などで対戦し、セルティックスが3回制している。

1980年代前半にも再び強烈なライバル関係となり、1980年から87年まで8年にわたり、イーストを代表してNBAファイナルを戦ったのは、セルティックスか76ersだった。

昨季を含め、セルティックスはポストシーズンでの20回の対戦のうち、13回を制している。

両球団の現状

リーグのGM意識調査で1位と3位に選ばれるなど、セルティックスと76ersは今のイーストでトップ3に入る2チームだ。5月のカンファレンス準決勝では、ゴードン・ヘイワードやカイリー・アービングを欠きながら、セルティックスが第5戦で勝利した。76ersは新人王のベン・シモンズが苦しみ、ジョエル・エンビードがアル・ホーフォードに抑えられた。セルティックスはジェイソン・テイタムがスターとなっている。

セルティックスは昨季、守備がリーグ最高の成績。攻撃は18位だったが、ヘイワードが加わる。テイタム、ジェイレン・ブラウン、テリー・ロジアーといった若手の主軸の成長にも期待できる。

76ersは3月と4月に攻撃で3位となったが、オフシーズンにマルコ・ベリネリやアーサン・イリヤソバなど攻撃の駒を失った。守備は3位で、リバウンドはリーグ最高成績だった。

変革の可能性

今季のセルティックスで最大の変革となり得るのは、ケミストリーかもしれない。守備は今季も5位以内が見込まれ、攻撃において各ピースがいかにうまく団結し、フィットするかがカギとなる。セルティックスには適切なコーチがいるが、一部選手のエゴは今後の9カ月でチェックが必要だろう。

76ersは、マーケル・フルツがカギだ。2017年のドラフト1位指名だが、昨季は負傷で14試合にしか出場できず、カンファレンス準決勝を欠場した。フルツは76ersの攻撃に新たな要素を加える。シモンズと一緒に先発する機会を与えられるだろう。ただそれは、昨季のリーグで最高だった先発ラインナップを壊すことになる。

その他の若手たちの成長も、変革の可能性となり得る。セルティックスにはより多くの武器があるが、シモンズとエンビードはほかのどのチームも対抗できない選手になるほどのポテンシャルを秘めている。プレイオフでセルティックスは彼らをスローダウンさせることができたが、2人ともさらにスキルを身につけ、より強くなって戻ってくるはずだ。

未来

セルティックスも76ersもすでに最高級の若手タレントたちを擁するが、リーグ有数の両チームにもかかわらず、ロッタリーピックの可能性も残している。セルティックスは来年のドラフトでサクラメント・キングス(トップ指名はプロテクト)、メンフィス・グリズリーズ(8位指名までプロテクト)からの1巡目指名権を有しており、76ersはマイアミ・ヒートの2021年ドラフト1巡目指名権を持っている。

76ersには、来年夏に大型契約を結ぶキャップスペースもある。セルティックスには、今後マーケットに出てくるかもしれないスター選手たちを狙うだけの“財産”がある。

セルティックスと76ersは、10月16日(日本時間17日)のボストンでの開幕戦で対戦する。

原文: Celtics, Sixers usher historic rivalry into new era by John Schuhmann/NBA.com(抄訳)​


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ