カーメロ・アンソニーが5月22日(日本時間同日)、NBAからの引退を正式に発表した。2003年のNBAドラフト全体3位でデンバー・ナゲッツに指名されたアンソニーは、NBAで19シーズンを過ごし、NBAでの最後の試合は、昨シーズンのロサンゼルス・レイカーズの一員として出場した試合となった。
10回のオールスター、6回のオールNBAに選出され、得点王(2013年ニューヨーク・ニックス時代)にも輝いたアンソニーは、NBA75周年を記念したリーグ史上最も偉大な選手75人の1人に選ばれている。キャリア通算28289得点を記録し、レブロン・ジェームズ、カリーム・アブドゥル・ジャバー、カール・マローン、コービー・ブライアント、マイケル・ジョーダン、ダーク・ノビツキー、ウィルト・チェンバレン、シャキール・オニールに続いて、リーグ史上9番目のスコアラーとして引退する。
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— Carmelo Anthony (@carmeloanthony) May 22, 2023
10x NBA All-Star, 6x All-NBA selection, 9th most points all-time and 75th Anniversary Team member…
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映像の中で、アンソニーはこう語っている。
「私は自分に何もなかった頃のことを覚えている。あったのはコート上のボールと夢だけだった。しかし、バスケットボールは私を表現する手段だった。私の目標達成への決意は固く、その道のりには、私のコミュニティや私が誇りを持って代表する都市、そして私を支えてくれたファンがいた。支えてくれた人々と場所に生涯ずっと感謝する。なぜなら、彼らが私をカーメロ・アンソニーにしてくれたのだから」
「しかし、今、別れを告げる時が来た。(中略)NBAとのこのほろ苦い別れを感じつつも、私はこれから待ち受ける未来にワクワクしている」
アンソニーは、19シーズンのキャリアで通算1260試合に出場し、1試合平均22.5得点、6.2リバウンド、2.7アシスト、1.0スティール、0.5ブロック、フィールドゴール成功率44.7%、3ポイントショット成功率35.5%、フリースロー成功率81.4%を記録している。
2003年ドラフトの同期には、1位にレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、4位に殿堂入りしたクリス・ボッシュ、5位にこの夏に殿堂入りするドウェイン・ウェイドがいる。アンソニーは、やがて彼らと一緒に殿堂入りを果たすことになるだろう。
引退発表の映像でアンソニーは、高校生のシューティングガードとして高い評価を得ている息子のカイアンの成長を見守るのが楽しみだとも話している。
「自分のレガシーは何だと思うかと聞かれることがある」とアンソニーは続ける。
「でも、そう聞かれて思い浮かぶのは、コート上での偉業や、賞や賞賛ではないんだ。なぜなら、私の物語は常にバスケットボールを超えるものだったから。私のレガシーは、私の息子を通して永遠に続いていくだろう。カイアン、きみがこの情熱を受け継ぐ時が来たんだ」
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