カナダはどんなロスターでパリオリンピック2024に臨むべき? 候補はギルジャス・アレクサンダーやマレーら

Gilbert McGregor

カナダはどんなロスターでパリオリンピック2024に臨むべき? 候補はギルジャス・アレクサンダーやマレーら image

カナダバスケットボール界はかつてないほどに良くなっている。

男子代表は計画が進んでいることが結果に反映され始めている。FIBAバスケットボールワールドカップ2023では銅メダルを獲得。さらにパリオリンピック2024出場権も手に入れ、歴史をつくった。

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けん引したシェイ・ギルジャス・アレクサンダーをはじめ、ロスターにいたNBA選手は7名。現在のNBAのロスターにいるカナダの選手は20名超だ。この数字は、カナダバスケットボール界の将来に向けた期待をふくらませている。

カナダのジョルディ・フェルナンデス・ヘッドコーチは「来年のチーム?」と話した。

「我々には素晴らしいプログラムがある。その一員になることを望む選手たちがいて、その時が来たら決めるよ。だが、この選手たち全員にナンバーワンチケットがある。実現させたのは彼らだからね」

「我々は忠誠心を信じる。もちろん、枠は競うものだ。だが、我々はこの選手たちに大きな恩がある。正しいプログラムを築きたいなら、そういうやり方でないと意味がない」

ただ、ワールドカップに出場しなかったものの、オリンピックでカナダの代表チーム入りする可能性がある選手たちもいる。

ワールドカップ出場選手たちが優先されると念頭に置きつつ、2024年のパリオリンピックでカナダ代表のロスター入りが見込まれる12名の候補を見ていこう。

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カナダはどんなロスターでパリオリンピック2024に臨むべきか

ガード

前述のように、すべてはギルジャス・アレクサンダーから始まる。NBAでプレイするカナダ人選手のトップであることは疑いない。大会中は文句なしのナンバーワンオプションとして台頭。25歳とあり、今後の複数の国際大会でカナダ代表の顔となるだろう。

彼に続く選択肢は複数だ。最も議論の的となるのは、デンバー・ナゲッツのジャマール・マレーだろう。NBAプレイオフ2023を最後まで戦い抜いたマレーは、当初トレーニングキャンプに合流していたものの、ワールドカップに出場できなかった。

Shai Gilgeous-Alexander
(FIBA)

シェイ・ギルジャス・アレクサンダー

ギルジャス・アレクサンダーがワールドカップで活躍することは予想されていたが、彼はその最大の期待値をも上回った。昨季のNBAでオールNBAファーストチーム入りしたギルジャス・アレクサンダーは、NBAのスーパースターへの道を駆け上がりつつある。そしてFIBAの大会で国際的なスーパースターとしての地位も確立した。

ギルジャス・アレクサンダーは向上を続けるばかりであり、カナダにとって有望な、そして他国にとっては恐るべき存在となっている。

ニキール・アレクサンダー・ウォーカー

アレクサンダー・ウォーカーは2021年のオリンピック、そして今回のワールドカップに出場してきたカナダの主力だ。

ミネソタ・ティンバーウルブズでの役割で深めた自信はカナダ代表でも変わらず。ショットや突破の能力は非常に重要で、いとこであるギルジャス・アレクサンダーとのつながりというボーナスもある。

ジャマール・マレー

2021年に負傷したひざの前十字じん帯からの回復、そして昨季のナゲッツの優勝までの道のりにおける負担から、マレーガワールドカップを欠場したのも無理はない。

マレーとギルジャス・アレクサンダーがけん引すれば、カナダのバックコートはオリンピックで有数のものとなり得る。ガードのプレイが重要というだけでなく、メダル獲得への道は、彼ら2人が一緒にコートに立つことから始まるのだ。

コーリー・ジョセフ

腰の問題でワールドカップに出場できなかったジョセフだが、2024年は呼ばれるだろう。国際レベルでは純粋なポイントガードのプレイが重要で、ジョセフはそれをもたらせる。加えて、10年超にわたる国際経験も持つ選手だ。

大会中に32歳となるジョセフは、パリオリンピックがカナダ代表としての最後の機会となるかもしれない。お互いに最大限に生かすべきだ。

次点:トレイ・ベル・ヘインズ、アンドリュー・ネムハード、ケビン・パンゴス、フィル・スクラブ

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ウイング

ウイングは層が厚く、選考が難しい。だが、候補となるのはワールドカップに出場した選手たちばかりだろう。

ウイングのローテーションはうまくいっており、ここを基に築いていくことが重要となる。真剣に考慮するにふさわしい新進気鋭の選手たちもいるが、土台を築きながら既知の力を生かすことが重要だ。若い選手たちには彼らの時代がある。

RJ Barrett 08292023
(FIBA)

RJ・バレット

ワールドカップでは浮き沈みがあったバレットだが、23歳という若さからそれは想定内だ。むしろ、その若さにもかかわらず、バレットは豊富な経験を積んでいる。もう何年もFIBAの試合をこなしているからだ。

夏のオリンピックのころには、NBAでの経験もさらに1シーズンが加わる。FIBAの舞台でその成長をさらに進める絶好の機会となるだろう。つまり、より安定した選手になるということだ。

ディロン・ブルックス

ブルックスがいなければ、カナダは単純にメダルを獲得できなかっただろう。それは3位決定戦で39得点をあげた活躍だけにとどまらない。彼はその貢献ぶりで大会最優秀守備選手に選ばれた。

ブルックスとルーゲンツ・ドートがいれば、カナダは世界有数のペリメーターディフェンダーを2人擁することになる。オリンピックで対戦するガードたちのタレントを考えれば、極めて役立つはずだ。

 

ルーゲンツ・ドート

カナダの主力となったもうひとりの選手、ドートも間違いなしだろう。世界最高のペリメーターディフェンダーのひとりという地位にあり、国際的にさらなる成功を目指すチームにとって非常に重要だ。

メルビン・エジアム

エジアムは見出しとなるような選手ではない。だが、FIBA大会のベテランで、プロキャリアを通じてカナダ代表にとって重要な役割を担ってきた。

オリンピックのころには33歳。彼もまた、代表として高いレベルで戦う最後の機会に向かっているところだ。ワールドカップでは平均10.0得点を記録し、いくつか見事な場面も披露した。オリンピックでロスター入りするにふさわしい。

アンドリュー・ウィギンズ

フェルナンデスHCの発言からすれば、議論を呼ぶ選択かもしれない。だが、ウィギンズがNBA有数のカナダ人選手であることに議論の余地はないだろう。スタンスを緩めるに値する選手がいるとすれば、それはウィギンズだ。

現実的に、ウィギンズがギルジャス・アレクサンダーとマレーに続く3番手のオプションとなることを考えれば、いかにぜいたくかが分かるだろう。相手チームは、ゴールデンステイト・ウォリアーズが優勝したシーズンにチーム4位の得点を記録したウィギンズをより自由にさせるという毒をのむことも選ばなければいけないかもしれない。

次点:オシェイ・ブリセット、ベネディクト・マサリン、オリビエ・マクセンス・プロスパー、シェイドン・シャープ

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ビッグマン

最も懸念されるポジションになり得るのがフロントコートだ。それは単純に、層の薄さによる。スモールボールが鍵となるかもしれないが、一部のビッグマンたちを抜きにそれはできない。

ワールドカップ不出場組で最も真剣に考慮されたのは、メンフィス・グリズリーズのブランドン・クラークだ。しかし、2022-2023シーズン中に負ったアキレス腱断裂からの回復を考えれば、夏の国際大会出場は考えにくい。ザック・イーディーの高さは魅力だが、他の弱点からカナダはそれを生かせなかった。

フロントコートを3人で回すのは理想的ではない。だが、ウィギンズのような選手が4番をこなすことも見込まれ、それは可能なことだ。

Kelly Olynyk 08292023
(FIBA)

ケリー・オリニク

キャプテンのオリニクは文字どおり、現在の代表プログラムのほぼすべてを経験してきた。0勝5敗と惨敗した2010年のワールドカップもそのひとつだ。オリニクがいなければ、カナダ代表がどうなっていたことか。

ワールドカップでも重要な役割を担い、オリンピックでもそれは同じだろう。オリニクのいないカナダ代表はあり得ないのだ。

ドワイト・パウエル

候補の中でおそらく最も純粋なセンターに近いパウエルは、選出がほぼ確実視されている選手でもある。6フィート10インチ(約208センチ)でロブの脅威となり、ワールドカップでもチーム有数のリバウンダーだった。

パウエルもカナダの主力だった選手で、ここまでの貢献、そして今後の役割から、オリンピックでの居場所を確実にしている。

Charles Bediako

予想外かもしれないが、ワールドカップでカイル・アレクサンダーやイーディーが担った役割を受け継ぐと考えるにふさわしい選手だ。7フィート(約213センチ)でウイングスパンは7フィート3インチ(約221センチ)。2023年のドラフトでは指名外だったが、そのポテンシャルからサンアントニオ・スパーズに拾われた。

役割が最小限だったとしても、伝統的な身体能力のあるリムプロテクターとしてフィットできるビッグマンとして、最終的に選考にふさわしいポテンシャルだ。

次点:カイル・アレクサンダー、ケム・バーチ、クリス・ブーシェイ、ブランドン・クラーク、ザック・イーディー、トレイ・ライルズ、レナード・ミラー

原文:Who should be on Canada's roster for 2024 Olympics? Shai Gilgeous-Alexander, Jamal Murray headline list(抄訳)

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Gilbert McGregor

Gilbert McGregor Photo

Gilbert McGregor first joined The Sporting News in 2018 as a content producer for Global editions of NBA.com. Before covering the game, McGregor played basketball collegiately at Wake Forest, graduating with a Communication degree in 2016. McGregor began covering the NBA during the 2017-18 season and has been on hand for a number of league events.