サマーリーグ初戦でポテンシャルを見せた全体1位指名のケイド・カニングハム

Michael C. Wright, NBA.com

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最初の2本のショットが決まった。だが、ケイド・カニングハムは8月8日(日本時間9日)のサマーリーグデビューから、徐々に向上していかなければいけないと知っている。

カニングハムは「この試合から学べることをたくさん得られたと思う。それが初戦で大切なことだと思うよ」と話した。

「だから、これから僕たちはこれを生かして続けていきたい」。

【動画】NBAサマーリーグ:サンダー vs ピストンズ|2021.8.8

MGMリゾーツ・NBAサマーリーグでオクラホマシティ・サンダーに72-76と敗れた試合で、今年のドラフトで全体1位指名を受けたデトロイト・ピストンズのカニングハムは、12得点、6リバウンド、2アシスト、2スティール、2ブロックを記録した。

カニングハムをドリブルで抜き、サンダーのチーム初得点をあげたのは、ドラフトで全体6位指名されたジョシュ・ギディーだが、序盤に左足首をひねって負傷。出場時間5分、フィールドゴール3本中1本成功でコートを離れている。

一方のカニングハムは、コーナーからの3ポイントショットで自身初得点をマークすると、さらに3Pを成功させた。アシストはどちらもキリアン・ヘイズだ。

カニングハムは「どちらのショットも良い感じだった」と話している。

「自信をもって試合に臨みたかった。ショットを打つ準備、プレイする準備を整えてね。あの最初の2本が決まったのを見られて良かったよ。でも、これからだ。次から次へと決めていけるかは分からない。いつも学べることは何かあるんだ」。

実際、カニングハムは最初の2本以外の3Pを決められず、7本中2本成功にとどまった。FGは17本中5本成功。ターンオーバーは5だった。

19歳のカニングハムは、NBAの試合に慣れようと取り組みつつ、それぞれの成長目標を持つチームメイトたちに敬意を払うことの大切さを分かっていることも示した。2020年に全体19位で指名された新進気鋭の2年目サディック・ベイがFG13本中6本成功(3P4本中2本成功)でチーム最多の14得点、タイラー・クックが11得点をマークしている。

カニングハムは「全体1位指名の選手が来て、チームメイトがどう感じるかは分かっている」と述べた。

「だから、自分のことばかりを重視して、スペースを奪うようなことはしたくない。彼らのスペースを尊重したいんだ。彼らは自分たちのプレイを築こうと努めている。サディックはオールルーキーのファーストチームだ。だから、彼にはそこからさらに自分を高めようとしてほしい。僕はまだ来たばかりで、最高のチームメイトになれるように、このチームにできる限りインパクトを与えられるように努めるだけだ」。

一方のベイは、来たるシーズンにカニングハムがすぐインパクトを与えられる能力を持つことに気づき、一緒にプレイする限られた時間で新人が示したリーダーシップや多才ぶりを指摘した。

ベイは「あの年齢で素晴らしいリーダーだよ」と話している。

「彼は本当に多才だと思う。複数のポジションでプレイし、守ることができる。僕らに必要となることだと思うよ。かなり生かせるだろう。僕らは守備やリーチが強みになる。彼が適応しようと良い仕事をしているのは確かだよ」。

ピストンズは10日(同11日)にヒューストン・ロケッツ、全体2位指名のジェイレン・グリーンと対戦する。

カニングハムは「初めてNBAのジャージーを着ることができて、楽しかった。もちろん、勝ちたかったけどね」と話した。

「何より、チームにどうなってほしいのか、僕たちは精神的に同じ気持ちでいる。今はお互いのことをより理解することが大切だ。僕らはまだ一緒にプレイして間もない。でも、そのための、そこから成長していくための時間はたくさんある。1試合だけで悩んだりはしないよ」。

原文:Cade Cunningham shows potential in Summer League debut by Michael C. Wright/NBA.com(抄訳)


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