プレイオフに向けたイースタン・カンファレンスの最後の1枠は、シカゴ・ブルズとマイアミ・ヒートによる「勝たなければ終戦」という試合で決まることになった。
ブルズは4月12日(日本時間13日)のプレイイン・トーナメントでトロント・ラプターズを下し、8シーズンで3回目となるプレイオフ進出を目指す。
一方のヒートは11日(同12日)にアトランタ・ホークスに敗れ、第7シードの座を手にすることができなかった。昨季はNBAファイナル進出にも近づいたヒートだけに、プレイオフに進出できなければ、球団にとって大きな落胆となるだろう。
プレイオフ・ファーストラウンドでミルウォーキー・バックスと対戦するのは、ブルズなのか、ヒートなのか。『スポーティングニュース』が、日本時間4月15日(土)午前8時開始予定のヒートとブルズによるプレイイン・トーナメントの前に必要なすべてを紹介する。
ヒート対ブルズ、2022-2023シーズンのレギュラーシーズン成績
- 2022年10月19日:ブルズ 116-108 ヒート
- 2022年12月20日:ブルズ 113-103 ヒート
- 2023年3月18日:ブルズ 113-99 ヒート
レギュラーシーズンで対戦した3試合は、いずれもブルズが勝利した。ただ、いずれの試合でも主力選手の欠場があったことは注目に値する。
最初の対戦ではザック・ラビーンが欠場し、2試合目はジミー・バトラー、カイル・ラウリー、ケイレブ・マーティンが不在だった。ラウリーは3試合目も欠場しており、さらにアレックス・カルーソもケガで10分間しかプレイしていない。
ヒート対ブルズの注目ポイント:バム・アデバヨのインパクト
今季のアデバヨは自身2回目となるオールスター選出を果たした。初めて1試合平均20得点超を記録し、再びオールディフェンシブチーム選出候補として地位を確立している。
だが、直近のアデバヨは本来の出来にない。オールスターブレイク以降、平均得点は21.6から17.3、フィールドゴール試投数は15.7から12.7と落ちている。プレイイン・トーナメントのホークス戦では12得点にとどまった。
そのホークス戦で問題だったのはアデバヨだけではないが、彼が21リバウンド(8オフェンシブリバウンド)を拾ったクリント・カペラに上回られたのは明らかだ。
CC is doing it ALL pic.twitter.com/jzwXuPMkha
— Atlanta Hawks (@ATLHawks) April 12, 2023
ヒートにアデバヨのもっと良いパフォーマンスが必要なのはもちろんだ。だが、チームメイトたちも、彼がスイッチでペイントから引き離され時にリバウンドを拾い、彼により良い得点機会を与えるためにオープンなかたちをつくらなければならない。相手チームはペイントを守り、アデバヨのレーンをふさいで、あえてヒートのシューターに狙わせてきた。
アウトサイドからブルズを叩くことができなければ、大変な仕事となるかもしれない。
ヒート対ブルズの予想
激しい戦いとなるかもしれない。ブルズとヒートは守備でリーグトップ10、攻撃でボトム10というチームだ。よって、ファンはハイスコアの試合になることを期待すべきではない。
ここでは、ラビーンとデマー・デローザンを擁するブルズが生き残り、前進するだけのプレイをするというほうに賭ける。
アイソレーションの輝きがあるため、ブルズ若干有利と見る。
原文:Bulls vs. Heat prediction, odds, key storyline, schedule for 2023 NBA Play-In Tournament game(抄訳)