NBAファイナル2連敗のバックスがホームでの第3戦へ、サンズのクリス・ポールは「シーズン最大の一戦」

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フェニックス・サンズとミルウォーキー・バックスが前回対戦してから、多くのことが変わった。街、アリーナ、気温、観客――選手やコーチたちがまったく異なるシリーズのように感じても仕方がない。

NBAファイナル2021で0勝2敗と連敗スタートになったバックスは、本拠地ファイサーブ・フォーラムでの第3戦がグレートリセットになることを望んでいる。うまくいったことをもっとやり、いかなかったことを減らして、すべてをより良くしよう、と。残り5試合で4勝しなければいけないが、そういった考えを無視し、すぐに目の前の48分間を始めなければならない。

一方のサンズは、それらの変化に対応しようとしているだろう。シリーズ最初の中2日、普段のルーティンやリズム、結果をなるべく途切れないように、と。バックスだけでなく、アリーナ内外の3万人を乗り越えるには、その3つの継続性が必要だ。

バックスにとっては、タイトルへの希望をつなぐラストチャンスになる。シリーズ最初の3試合を落として逆転したチームがNBAの歴史に存在しないのは周知のとおりだ。そして、そのことを考えないことが、第一歩となる。

7月10日(日本時間11日)に報道陣に対応したバックスのヤニス・アデトクンボは、「もちろん、ファイナルだと分かっている」と話した。

「僕らは自分たちがやるべきことを知っている。でも結局、明るく保たなければいけないんだ。『ファイナルだ。こうしなきゃ。すごいプレッシャーだ』と思っていてはいけないんだよ」。

アデトクンボは何度も右のこぶしで左の手のひらを叩きながら話した。

「バスケットボールに変わりはないんだ。言うのは簡単で、やるのは大変だけど、同時にそういうアプローチをしようとしなきゃいけない。とにかく軽い気持ちでいなければね。雰囲気を軽く保たなければいけないよ」。

一方、サンズのクリス・ポールは「僕らにとってシーズン最大の一戦は明日、明日の試合だ」と話している。

「僕らにとって必勝の試合だ。そういう心構えでいなければいけない。彼らはホームで、よりやりやすく、彼らのファンがいる。でも、僕らは僕らでいなければならない。そしてもっとハングリーなチームでいなければいけない」。

3勝0敗とすれば、NBAで見たことのないことが起きない限り、シリーズを制することになる。2勝0敗というリードもすでに大きい。歴史的には、過去35回で31回優勝につながっている。第1戦と第2戦を落としながら優勝リングを手にしたのは、1969年のボストン・セルティックスと1977年のポートランド・トレイルブレイザーズ、2006年のマイアミ・ヒート、2016年のクリーブランド・キャバリアーズだけだ。

だが、今ポストシーズン、バックスはホームで7勝1敗という成績だ。ブルックリン・ネッツとのシリーズは、0勝2敗からシリーズを制している。直近6試合のうち、バックスは5試合をロードで戦った。アトランタ・ホークスとの第5戦を除けば、前回のホームゲームは6月25日(同26日)だ。

クリス・ミドルトンは「1か月経ったみたいだね」と話した。

「観客たちに会えるのが待ち遠しい。彼らが長年、こういう試合を待っていたと知っているからね。僕も同じだ。僕はキャリアを通じてずっと、ホームでファンが支えてくれるこういう試合を待ち望んできた」。

原文:Bucks look for spark, Suns see opportunity as Finals shifts to Milwaukee by Steve Aschburner/NBA.com(抄訳)


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