NBAプレイオフ出場はどのチーム? レギュラーシーズン残り3日間での順位変動に注目

大西玲央 Reo Onishi

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全チームがレギュラーシーズン残り2試合以内となり、3月から繰り広げられてきた激しい順位争いが終わりを迎えようとしている。プレイイン・トーナメントが導入されて以来、シーズン終盤の試合の重要性は格段と上がり、例年以上に接戦となっている今季もプレイオフさながらの好ゲームが見られている。

現段階で確定しているプレイオフシリーズはイースタン・カンファレンス4位のクリーブランド・キャバリアーズ対5位のニューヨーク・ニックスのみだ。残り3日間、どのチームが対戦し、どのような順位の変化が見られる可能性があるのかチェックしておこう。

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イースタン・カファレンス

まずはイースタン・カンファレンス。1位から5位までの順位は確定しており、渡邊雄太が所属するブルックリン・ネッツがプレイオフ確定の6位の座を守れるか、7位のマイアミ・ヒートと入れ替わりプレイイン・トーナメント行きになるのかが注目されている。

プレイイン・トーナメントが決まっているチームでは、シカゴ・ブルズの10位が確定している。8位になるか9位になるかで、プレイイン・トーナメントで戦い抜かなくてはいけない試合数が変わるだけに、アトランタ・ホークスとトロント・ラプターズの残り試合は重要なものとなっている。

1位

ミルウォーキー・バックス

  • 成績:58勝22敗
  • シード:1位確定
  • 残り:vs. グリズリーズ、@ ラプターズ
2位

ボストン・セルティックス

  • 成績:55勝25敗
  • シード:2位確定
  • 残り:vs. ラプターズ、vs. ホークス
3位

フィラデルフィア・76ers

  • 成績:52勝28敗
  • シード:3位確定
  • 残り:@ ホークス、@ ネッツ
4位

クリーブランド・キャバリアーズ

  • 成績:51勝30敗
  • シード:4位確定
  • 残り:vs. ホーネッツ
5位

ニューヨーク・ニックス

  • 成績:47勝33敗
  • シード:5位確定
  • 残り:@ ペリカンズ、vs. ペイサーズ
6位

ブルックリン・ネッツ

  • 成績:44勝36敗
  • シード:最高6位、7位以上確定
  • 残り:vs. マジック、vs. 76ers
  • 備考:あと1勝すれば6位が確定。ヒートとのタイブレイカー保持。
7位

マイアミ・ヒート

  • 成績:43勝37敗
  • シード:最高6位、7位以上確定
  • 残り:@ ウィザーズ、vs. マジック
  • 備考:ネッツとのタイブレイカー非保持、ホークスとのタイブレイカー保持。
8位

アトランタ・ホークス

  • 成績:41勝39敗
  • シード:最高8位、9位以上確定
  • 残り:vs. 76ers、@ セルティックス
  • 備考:あと1勝で8位確定。ヒートとのタイブレイカーは非保持、ラプターズとのタイブレイカーを保持。
9位

トロント・ラプターズ

  • 成績:40勝40敗
  • シード:最高8位、9位以上確定
  • 残り:@ セルティックス、vs. バックス
  • 備考:ホークスとのタイブレイカーは非保持
10位

シカゴ・ブルズ

  • 成績:38勝42敗
  • シード:10位確定
  • 残り:@ マーベリックス、vs. ピストンズ

ウェスタン・カンファレンス

イーストに比べてウェストはさらに混戦模様が続いている。順位が確定しているのは1位のデンバー・ナゲッツと4位のフェニックス・サンズのみで、残りのチームはまだ入れ替わる可能性が残っている。

特に注目されるのが、10位のオクラホマシティ・サンダーと11位のダラス・マーベリックスだろう。マーベリックスは昨季のウェスタン・カンファレンス・ファイナルまで進んでいることもあり、プレイイン・トーナメントさえ出場を逃せば大転落となる。

5位から9位も入れ替わるシナリオがとても多く、最後まで順位が確定しない可能性が高そうだ。

1位

デンバー・ナゲッツ

  • 成績:52勝28敗
  • シード:1位確定
  • 残り:@ ジャズ、vs. キングス
2位

メンフィス・グリズリーズ

  • 成績:50勝30敗
  • シード:最高2位、3位以上確定
  • 残り:@ バックス、@ サンダー
  • 備考:あと1勝すれば2位が確定。キングスとのシーズン成績は2勝2敗、どちらもディビジョン覇者のため西カンファレンスチームとの勝率がタイブレイカーとなる。グリズリーズは西相手に30勝21敗。2連敗し、キングスが2連勝し成績が並んだ場合、キングスが上位となる。
3位

サクラメント・キングス

  • 成績:48勝32敗
  • シード:最高2位、3位以上確定
  • 残り:vs. ウォリアーズ、@ ナゲッツ
  • 備考:グリズリーズとのシーズン成績は2勝2敗、どちらもディビジョン覇者のため西カンファレンスチームとの勝率がタイブレイカーとなる。キングスは西相手に32勝18敗。2連勝し、グリズリーズが2連敗し成績が並んだ場合、キングスが上位となる。
4位

フェニックス・サンズ

  • 成績:45勝35敗
  • シード:4位確定
  • 残り:@ レイカーズ、vs. クリッパーズ
5位

ロサンゼルス・クリッパーズ

  • 成績:42勝38敗
  • シード:最高5位、9位以上確定
  • 残り:vs. ブレイザーズ、@ サンズ
  • 備考:ウォリアーズとのシーズン成績タイ、レイカーズとのタイブレイカー保持、ペリカンズとのタイブレイカー非保持、 ウルブズとのタイブレイカー非保持。
6位

ゴールデンステイト・ウォリアーズ

  • 成績:42勝38敗
  • シード:最高5位、9位以上確定
  • 残り:@ キングス、@ ブレイザーズ
  • 備考:クリッパーズとのシーズン成績タイ、レイカーズとのタイブレイカー非保持、ペリカンズとのシーズン成績タイ、 ウルブズとのタイブレイカー保持
7位

ロサンゼルス・レイカーズ

  • 成績:41勝39敗
  • シード:最高5位、9位以上確定
  • 残り:vs. サンズ、vs. ジャズ
  • 備考:クリッパーズとのタイブレイカー非保持、ウォリアーズとのタイブレイカー保持ペリカンズとのタイブレイカー保持、 ウルブズとのタイブレイカー非保持。
8位

ニューオーリンズ・ペリカンズ

  • 成績:41勝39敗
  • シード:最高5位、9位以上確定
  • 残り:vs. ニックス、@ ウルブズ
  • 備考:クリッパーズとのタイブレイカー保持、ウォリアーズとのシーズン成績タイ、レイカーズとのタイブレイカー非保持、 ウルブズとのシーズン成績1勝1敗で残り1試合。
9位

ミネソタ・ティンバーウルブズ

  • 成績:40勝40敗
  • シード:最高5位、9位以上確定
  • 残り:@ スパーズ、vs. ペリカンズ
  • 備考:クリッパーズとのタイブレイカー保持、ウォリアーズとのタイブレイカー非保持、レイカーズとのタイブレイカー保持、 ペリカンズとのシーズン成績1勝1敗で残り1試合。
10位

オクラホマシティ・サンダー

  • 成績:39勝42敗
  • シード:最高10位
  • 残り:vs. グリズリーズ
  • 備考:マーベリックスとのタイブレイカー保持。1勝すれば10位が確定。
11位

ダラス・マーベリックス

  • 成績:38勝42敗
  • シード:最高10位
  • 残り:vs. ブルズ、vs. スパーズ
  • 備考:サンダーとのタイブレイカー非保持のため、サンダーが残り1試合を落とした上で自らが2連勝することが必須。

※日本時間4月7日終了時点での成績

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大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。