けがにより昨季を全休したフェニックス・サンズのブランドン・ナイトは、コートに戻った今、若い選手が多いチームにとってのリーダーになろうとしている。26歳のナイトは、コートに立てなかった間、リーダーシップを取るのに必要なスキルを学ぶ経験を積んだ。
ナイトは「プレイできない以上、コートでは影響力を発揮できない」と語った。
「チームメイトの力になれる別の方法を見つけたんだ。外から見ていて気づいたことを伝えたり、ベテランとしてチームを引っ張ろうとした」。
NBAキャリア6年のナイトにとって、シーズン全休は初めての体験だった。だが、82試合をコートの外から見たことで、新たな視点を得られたという。
「試合に出ていると、とにかくあらゆることが迅速に起こるから、これまでとはまったく違ったね。プレイしていないときは、ゆっくり、全体の色々な部分を観察できる。そういう経験によって、物事の見方も変わると思う」。
けがとの闘いが辛いものだったとしても、ナイトはできる部分を成長させ続け、レベルアップしようとした。「それが一番大事なこと」と語ったナイトは、「コートの外で、一人の人間として成長して、チームの助けになれればと思ったんだ」と続けた。
2015-16シーズンに自己最多となる平均19.6得点を記録したナイトは、コートに立つ準備を整えている。
「去年の12月からランニングを再開できるようになって、とても興奮しているんだ。シーズンが楽しみだね」。
大半の選手は、オフシーズンになればバスケットボールから離れる。しかし、ナイトは違った。
「周りの選手は休暇の準備をしていても、自分はもう始める準備を整えている」と、ナイトは言う。
「大事なのは成長することと、フェニックスのためにベストを尽くすこと、ファンの皆に報いること」。
デビン・ブッカー、TJ・ウォーレン、ジョシュ・ジャクソン、新人ディアンドレ・エイトンとミカル・ブリッジズら若手が揃うチームにおいて、ナイトは彼らと特別なものを築き上げようとしている。
「どうすればチームの助けになれるか、彼らとどうやってプレイすればいいかはわかっている。シーズンを通じてチームメイトのプレイを見たおかげで、彼らの長所と短所もわかっている。自分がチームに戻って、復帰してから短期間でケミストリーを築きたい」。
ナイトは、10月17日(日本時間18日)にトーキングスティック・リゾートアリーナで行なわれるダラス・マーベリックスとの2018-19シーズン開幕戦のコートに立つ予定だ。
原文:Brandon Knight Returns Renewed Focus Leadership by Cody Cunningham/Suns.com(抄訳)