ポートランド・トレイルブレイザーズがメンフィス・グリズリーズとのプレイイン・トーナメントを制し、プレイオフ進出を決めた。
ファーストラウンドを前に、NBA.comのライター陣が注目しているプレイオフ・ファーストラウンドについて語っている。
スティーブ・アシュバーナー
オクラホマシティ・サンダー対ヒューストン・ロケッツのシリーズは、9試合制にしたいくらいだ。攻撃的なクリス・ポールが、彼を放出したチームと対戦する。チームメイトとともに、低かった下馬評を覆してプレイオフに進出したサンダーは、ロケッツとのシリーズを荒らすだろう。ラッセル・ウェストブルックが数試合を欠場することで、ジェームズ・ハーデンのベストパフォーマンスが見られる可能性もあるが、ロケッツは勝てなければ評価を著しく落とす危険性もある。また、ロケッツのスモールボールを相手にサンダーのスティーブン・アダムズが躍動するかもしれない。
ショーン・パウエル
私が注目するファーストラウンドは、ロサンゼルス・クリッパーズ対ダラス・マーベリックスだ。アップセットの予感があるからではなく、スター選手が激突するからだ。カワイ・レナード、ポール・ジョージ、ルカ・ドンチッチが揃うシリーズは見逃せない。ドンチッチはすでにネクストレベルに到達している選手で、ここ数週間のパフォーマンスも上々だった。成長も見て取れる。クリッパーズは、リーグ屈指のディフェンダーとして知られるレナードとジョージをドンチッチにぶつける。バスケットボールの試合ながら、チェスのような攻防が見られるだろう。
ジョン・シューマン
ラッセル・ウェストブルックがシリーズ序盤を欠場するとはいえ、サンダー対ロケッツのシリーズに最も注目している。その理由は、昨年大型トレードを成立させたからではない。彼らは、状況さえ整っていれば数ラウンドを勝ち上がれるだけの力を持つ2チームだ。サンダーは、今季のロケッツ戦でディフェンスが機能し、失点も平均102.9点に抑えた。ルーゲンツ・ドートのコンディションに問題がなければ、ジェームズ・ハーデンとマッチアップするだろう。
ただ、これまでの3試合はロケッツがスモールボールに移行する前に行なわれた。スキームを丸ごと変えたロケッツを相手に、クリス・ポールがピック&ロールからスポットを見出すのは簡単ではないだろう。だが、ロケッツのディフェンスもシェイ・ギルジャス・アレクサンダーとデニス・シュルーダーを相手に苦戦するだろう。それに、スティーブン・アダムズのリバウンドも増える。
ポール、ダニーロ・ガリナーリ、シュルーダー、アダムズ、ギルジャス・アレクサンダーのラインナップは100ポゼッションあたりの得失点差でリーグ1位の数字を残し、昨年の感謝祭から現在までウェスタン・カンファレンスでベストの戦績を残している。ロケッツのハーデンは平均34.4得点(トゥルーシューティング成功率はリーグ3位)で、チームは勝率5割以上を記録している13チームとの対戦で18勝12敗と勝ち越している。
セクー・スミス
デンバー・ナゲッツ対ユタ・ジャズのシリーズは興味深い。どちらのチームにも、ロサンゼルス・レイカーズ対ロサンゼルス・クリッパーズのシリーズ実現を阻むだけのポテンシャルがある。実際にそれだけの力があるかどうかに関しては、まずは両チームのシリーズを見なければ何とも言えない。しかし私は、エネルギーに溢れるナゲッツとジャズを高く評価している。ニコラ・ヨキッチ対ルディ・ゴベア、ジャマール・マレー対ドノバン・ミッチェルの顔合わせがシリーズを面白いものにしてくれる。
ワイルドカードになり得るのは、ナゲッツのマイケル・ポーターJr.だ。シーディングゲームズでの活躍により、どのチームも彼に対するスカウティングをやり直さなければならなくなった。このシリーズは、非常に激しいものになるだろう。
マイケル・C・ライト
オクラホマシティ・サンダー対ヒューストン・ロケッツは、どのシリーズよりも激しい競い合いになる。ハーデン、ポール、ウェストブルック(大腿四頭筋のけがから復帰すれば)という未来のバスケットボール殿堂入りが確実なガードの対決も見ものだ。彼ら3人の間にある歴史もまた、このシリーズに注目せざるを得ない要因だ。それに、両チームのスタイルが異なるのも興味深い。ウェストブルックのけがは懸念材料だが、彼が古巣との対戦を欠場するとは思えない。
原文:Blogtable: Which first-round playoff matchup is most intriguing? by NBA.com(抄訳)