6月29日、フィラデルフィア・76ersのベン・シモンズが東京オリンピックの参加を辞退することを、バスケットボール男子オーストラリア代表が発表した。
🚨 Ben Simmons has informed Basketball Australia that he won't be joining the Boomers at their training camp in the U.S.A, ruling him out of selection for the Tokyo Olympics.
— Basketball Australia (@BasketballAus) June 28, 2021
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オーストラリア代表のブライアン・ゴールジャン・ヘッドコーチは「ぜひチームに参加して欲しかったという気持ちはあるものの、彼のこの決断を理解し、サポートします」と述べている。
「代表活動は今後彼が関わっていきたいものであるということも、彼は明確にしてくれました」。
シモンズが代表を辞退する可能性は、先週の時点で『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じていた。発表されたプレスリリースによると、シモンズはオフシーズン中にトレーニングとスキル向上に集中したいとのことだ。
今年のプレイオフでシモンズは、レギュラーシーズン中61.3%だったフリースロー成功率が、34.2%まで落ち込むなどシュート不調に苦しんだ。
それが影響してか、アトランタ・ホークス相手に敗退したカンファレンス・セミファイナルでは第4戦から第7戦まで最終クォーターに1本もフィールドゴール試投を記録しないほどオフェンスでの積極性が失われていた。
オリンピックでプレイすることがスキルの向上や気分転換に繋がる考えもあったが、最終的にシモンズは代表活動は行なわず、トレーニングに集中することを選んだこととなる。
オーストラリア代表は東京オリンピックに向けて19選手をリストアップしていたが、その後アイザック・ハンフリーズ(アデレード・36ers|オーストラリア)がヒザのケガ、ライアン・ブローコフ(サウスイーストメルボルン・フェニックス|オーストラリア)がメンタルヘルスを理由に辞退している。これに加えシモンズが辞退したことで、最終ロスター12枠を競うのは16選手となった。
オーストラリア代表候補:
- アーロン・ベインズ(トロント・ラプターズ|NBA)
- ゼイビアー・クックス(シドニー・キングス|オーストラリア)
- ミッチ・クリーク(サウスイーストメルボルン・フェニックス|オーストラリア)
- マシュー・デラベドーバ(クリーブランド・キャバリアーズ|NBA)
- ダンテ・エクサム(ヒューストン・ロケッツ|NBA)
- ジョシュ・ギディー(アデレード・36ers|オーストラリア)
- クリス・ゴールディング(メルボルン・ユナイテッド|オーストラリア)
- ジョシュ・グリーン(ダラス・マーベリックス|NBA)
- ジョー・イングルズ(ユタ・ジャズ|NBA)
- ニック・ケイ(レアル・ベティス|スペイン)
- ジョック・ランデール(メルボルン・ユナイテッド|オーストラリア)
- パティ・ミルズ(サンアントニオ・スパーズ|NBA)
- ブロック・モータム(ガラタサライ|トルコ)
- ドゥオップ・リース(KKツルヴェナ・ズヴェズダ|セルビア)
- ネイサン・ソービー(ブリスベン・ブレッツ|オーストラリア)
- マティース・サイブル(フィラデルフィア・76ers|NBA)
現在オーストラリア代表はロサンゼルスでトレーニングを行なっており、7月にはアメリカ代表、ナイジェリア代表、アルゼンチン代表との親善試合が予定されている。